考えるヒント
知るということは思い出すということ。 「分かった」と何故言うのか、思うのか。 分かったと思う前に既に「知っている」という事実があるからではないだろうか。 でなければ分かったと判定する存在とはいったい誰なのか。 自分以外にあり得ない。 人は「分かる」こ…
本棚が目の前にある。 新しい理論が生まれた。 そして本になった。 時代を切り開く新しい知は本棚へと向かう。 本棚がパンパンになった。 新しい知がまた生まれた。 本棚を拡張すべきか否か。 無駄な知はない。 ならば、ひたすら本棚を拡張させるまでだ。 次…
幾何学・相似 『命題コレクション 社会学』ちくま学芸文庫を読みヒントを得る。 ある物事とある物事が相似関係にあることを説明するには、幾何学的に図式化すればある程度説得力が付いてくる。 例えばマズローの欲求理論はピラミッドの図で説明されている。 …
結論のない断章、まとまりに欠けるが書き残しておきたいと思った文章をこのカテゴリーに納めていく。 客観的に記述可能な主観について ある人物の幸福度を測るとする。 心理学では、こういう場合、質問項目を複数設定し、点数化することで定量的に、かつ統計…
棒と刃物と集団 棒でつつかれるくらいならなんとか耐えられそうだ。 しかし刃物になるとそうはいかない。 物理学には、表面積がエネルギーと関係するためだ。 刃物は表面積が小さいが故に、エネルギーが一点に集中し、防御しきれない。 これと似たようなこと…
遠近法と思考 コンクリートの道を歩く。 目の前は粗く見えるが、少し先のコンクリートは一色に見える。 「一色に見える」ことと「一色である」ことは必ずしも一致しない。 この場合、視力に難がある。 「もっと広い視野で物事を見ろ」と怒られる。 しかしな…
思考停止を避けるために 壮大なテーマを考えるとどうしても思考が止まりがちになってしまった。 さてどうすればよいのか。 僕は以下を試みた。 ・とりあえず何か書く ・何が分かっていないのか書く ・何が知りたいのかを書く 思考停止とは、もしかしたら手の…
考えがまとまらない、でもなにか書き残したいときはこちらのカテゴリーに入れています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日、E = mc2乗を復習しました。 それは置いておいて、、、 「相対」という言葉、僕は好きです…
本質主義・多層構造・パイの実 僕は「物事の本質」という言葉をこのブログで頻繁に使ってしまった。 「本質主義」という鋳型があるらしい。 その対極にあるのが「文脈主義」であるとのこと。 参考文献:Robert Stecker 『分析美学入門』勁草書房 2013年 本質…
細分化は表面積を増大させる 物事をどれだけ捉えられているのかを、幾何学的に考えてみる。 見えている部分、分かっている部分を「面積の総量」として考えてみる。 問題解決能力は、人間が持つ認知能力において、最も高度で複雑なものとされる。 「人間力 ≒ …
夢・インプット・アイデア 夢には、今まで見たものしか出てこないという事実があるように思われる。 夢はアイデアの宝庫と僕は考えるが、インプットが少なければ夢の材料が品薄になる、と思われるので、どれだけ様々な感覚を刺激するのかにかかっているのだ…
掘る、盛る、鏡像 抽象的な概念を、別の概念へと「転化」または「代入」によって新しいアイデアが生まれる可能性について書いてきた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com 地面を掘り、別の場所へ土を運…
カタルシスの条件 映画やドラマを観て泣く。スッキリする。その浄化作用はカタルシスと呼ばれる。 ではと、制作する側に立ってみる。 どうすれば浄化作用を引き出せる構成を作れるのだろうか。 ここに、前提が隠されている。 物語は必然的に、時系列的である…
うたた寝はアイデアの宝庫 こちらの続き nainaiteiyan.hatenablog.com 僕は確信し始めた。 うたた寝から現れてくる言葉やイメージは、普段考えていることを上手くまとめあげ、大事な部分を凝縮し、その絞り出した果実を与えてくれる。 うたた寝から生まれた…
無気力にどう立ち向かうか 心理学では「学習性無力感」と言われる。 厄介なのは、ただ無気力ではなく、回復の見込みが少ないということ。 小手先の理論は通用しにくいと僕は考える。 うつ病の再発率が約50%の現状がある。 リワークという、復職プログラムに…
力を借りる 心理学はいうまでもなく、哲学から派生した。 しかしながら、派生するためには「数学」の力も必要とした。 また、実験をするには「技術」も必要とされた。 何事も「一人」ではできない。 イチロー氏も、毎日バッティングセンターに通うには「親の…
嫌悪と回避、そして不安 もしかしたら、嫌悪は回避のためのサインかもしれない。 何事も度が過ぎれば毒になる。 例えば、笑い過ぎると怖くなる時がある。 自分が制御できなくなるのでは、という不安だ。 勿論、そんな経験をする人は少数かもしれない。 不安…
定期的に書きますが、このカテゴリーは結論の見えない、断片的なエッセイです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 多元論の罠 価値観は多様性であり多元的。いろんな方がいる。 しかし、多様性という言葉を乱用していては思考停止…
幸福の要素 「やりたいことは複合的」と書いた。 nainaiteiyan.hatenablog.com 幸福もその可能性があるとみた。 「○○でありながら△△の状態」 「□□を持ちつつ、☆☆をも併せ持つ状態」など。 例えば、よくある話で、何もリスクを取らない事はリスクである、とい…
反復と偶数 音楽は同じメロディを4回繰り返して次へ進むことが多い。 勿論例外もたくさんある。 僕は数学的な意味を見出せずにはいられない。 奇数は偶数と比べて、生活に馴染みが少ないような気がする。 駅のホームはほとんど偶数だけ存在し、(1番線があれ…
概念と道連れ 例えば、「競争を降りる」とする。 しかしながら、それは「人と関わることをやめる」こととは全く関係がない。 ところが、場合によっては 「あいつは逃げた」 「引きこもったか」 と言われて、勘違いするパターンが少なからずある。 ある概念が…
こちらを掘り下げたいが、結論が見えないので考えるヒントのほうに分類しておく。 nainaiteiyan.hatenablog.com 閾値と哲学、重力波 近年まで重力波は装置でとらえきれなかった。 それは、あまりにもセンサーに反応しないくらい微細なものであったからに違い…
9を掘り下げる nainaiteiyan.hatenablog.com 度数と症状 程々の悲しみは人に「強さ」を与えるように思える。 そういう歌があった。 程々の苦痛も強さを与えるように思える。 しかしながら、度を超えると「精神疾患」に繋がる。 食べ過ぎると胃もたれを起こし…
哲学には現象学というジャンルがある。 また、脳は入力(=知覚)された情報からある程度予測して映像を作りだしているという説もある。 現象学は、脳と対象物(=知覚の対象 :例、景色や道路など)が本当に独立しているのかどうかを確かめる学問でもある。 目が…
夢と錯覚 感覚的には、夢はぼんやりとした、妄想が具現化した現実みたいなもの。 夢は空間を感じさせ、尚且つ色も有する。 現実はというと、人は時に錯覚する。 遠近法を利用すれば簡単に錯覚の図を描ける。 盲点という言葉もある。 夢の映画にも同じことが…
考えるヒントシリーズは、ただの思考の流れである。 結論なき記事。1年後の私へのメッセージ・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 概念と次元 よくあるお話で、 「○○のための○○」が語られる。 例 勉強のための勉強 練習のための勉強 こ…
概念の連鎖。 「奴隷の権利は存在しない。主人の所有物なので、必然的に奴隷の権利は主人の権利であり、そもそも主人と奴隷には契約など存在しない。」 という文章に出会った。 勿論、大昔のお話である。 しかし、部分的には現代にその名残はあると考えられ…
今後も、うまくタイトルが表現できない時や、 考えがまとまらない時は、考えるヒントにまとめます。 カテゴリーを新しくもうけたので、暇なときに自分で振り返ったりしております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …
人生の効用と利益 「人生はお金が全てだ」 「人生はお金が全てではない」 この両者の考え方のズレを解明したい。 富の追究≒利益の追及 幸福の追究≒効用の追及 資本主義と豊かさが語られる時、「稼ぐことで人類に豊かさをもたらす」という文句が必ずといって…
度数と対立 何事も程々が良いみたいだ。 何故なのか。なかなかわからない。 程々の圧力はマッサージとなり 程々の恥はバネになり 程々の欲はモチベーションになり 程々の運動は健康となる 度を超えれば、 痛み トラウマ 依存 不健康 になる。 行きすぎた運動…