2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
政治に関心を持った。いや、持たざるを得なかった。 仮に資本主義自体が、実はわりと上手く人々の幸福に貢献できているという事実が明かされた場合、僕は資本主義を論じることに何の意味があるのだろうか。 問うべきことはたくさんある。 感覚的にブルシット…
三木清 (1897-1945年) は、ハイデガーのもとで哲学を学んだ人物である。 『哲学ノート』『人生論ノート』という本も買ってみたが、僕はさっぱり内容がわからなかった。 しかし、この本は比較的読みやすく、なんとか全部読めた。 ・教養と政治 結論からのべる…
端的にいえば自己中心主義のようなものを感じる。 自分という物語を常に自分の目線で積み立てていく。 そこに致命的な欠陥がある。 前提として、そこには自分の軸がある。自分という不変の存在がある。 しかし歴史学と照らし合わせば分かる。 そもそも歴史は…
松岡正剛『感ビジネス』の続きを読んだ。 『たまたま』と『ブラック・スワン』は経済と確率について考察された本である。 僕も日常生活のレベルで、人間の経済活動と確率を肌で感じる。この前にそれを記事にした。 nainaiteiyan.hatenablog.com 確率と統計に…
この本は医学部を出て研修医を経験し、その後医学博士となった人が書いたものである。 僕は昨年、認知行動療法を受けていた頃から、哲学・文学・芸術と精神疾患には親和性があると感じていた。 本書は特に統合失調症が根幹となっている。 内容は難しいものの…
昨日買った、松岡正剛『感ビジネス』を読み進めた。 この方、僕が畏敬の念を抱く仲正昌樹氏の本を「文章がヘタクソ」と批判していたが、確かに松岡正剛氏の本は読みやすい。 文章の書き方は松岡氏を真似すれば良いと思う。 心理学コーナーに『報酬主義をこえ…
この本は非常に示唆に富む本であった。 日本の男性は大いに反省し、行動しないといけないと感じる。 例えば、上野氏は二次元、いわゆる「サブカル」の隆盛と生涯独身率には全くの相関はないという見方であった。 むしろ二次元にハマるのは女性のほうが多いと…
仲正昌樹『ドゥルーズ+ガタリ<アンチ・オイディプス>入門講義』を57ページまで読み進めた。 アンチ・オイディプスの副題は「資本主義と分裂病」である。 人間の営みを「機械」に置き換えて、フロイトの「エディプスコンプレックス」と絡めた本である。 全体…
カフェで読んだり、電車に揺られ、本を落としそうになりながらもなんとか読み終えた。 ざっくり要約すれば、心がタバコで黒くなった肺のように汚れきったおじいさんが、幽霊との出会いを経て、過去の物語に触れることで元の自分を取り戻していく、というスト…
松岡正剛『感ビジネス』購入。 経営と経済に関する内容で満載。 今日も社会貢献の本質を探る。 『マッド・マネー』という本に、今の日本経済が悪化した原因が掴めるヒントが載っているらしい。 松岡正剛氏の見方では、日本は価値や成長というものにとらわれ…
某Youtuberの出発点を調べた。 情報商材ビジネスで成功をしていたということである。 情報は次に何を生産するのだろう。 そこに興味を持った。 松岡正剛『資本主義問題』を購入。 世界恐慌の教訓からケインズの「大きな政府」で再び経済を建て直した。 その…
この記事は「何故Youtuberは生まれていくのか」という問いから生まれた。 まず、観る人がいる。 それはつまり、面白いものを作れば観てくれる人がたくさんいるという環境があるということである。 そこには勿論、カメラやパソコンなどの機器が必要である。 …
こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 僕は、アナロジー化してフラクタル構造に組み込めば、理解の基盤にはなり得るとみている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この記事は「何故人は人気者になりたがる…
尖っているのではなく、ただ痛い。 しかしながら、それがわずか1年前という衝撃。 そのほうが僕にとっては大きい。 しかし、文章を書きつづけて少しずつ変わっていく自分がいるのは事実である。 楽しみな点があるとすれば、来年、そのまた来年はもっと変わっ…
12月は元気がなかった。 それゆえに、ただひたすら本を読みつづけた。 とても遠出する気にはなれなかった。 せいぜい電車に乗って大型書店に行く程度であった。 ところが、最近急に気力が回復し始めた。 認知行動療法では時間ごとの気分を数値化して気分の波…
僕はあらゆる生活の場面において、人が部分的には「自動的」に動いてることを見てきた。 それはまあ当たり前なのだけれども、時にはそれがイライラの種になる。 ささいな争い事は大抵このことから生まれるのではないだろうか。 例えば駅のホーム。人が三人し…
資本主義とマルクスをもっと学びたい。 働くこと、仕事というもの、社会貢献というものに対して、 「承認論」「正義」「配分」「格差」などのキーワードから考える時、 自分の勝手な正義感から、突き詰めずにはいられない。 もう一度原点に立ち入ってみた。 …
こちらの続きである nainaiteiyan.hatenablog.com 世の中はフラクタル構造になっているというのは、ただの仮説に過ぎない。 これはある種の思考実験である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕は世の中で起きていることが万有引…
ハイデガーは、真理について、 「隠れているものを現すこと」と言った。 ハイデガーをハイデガーの本から学ぶことは素人には不可能ではあるものの、 最近、少しずつ、ハイデガーが「どんなことを考えていたのか」くらいであれば多少は理解できるようになって…
僕は人生攻略だとか、ゲームのように生きるだとか、そんなことはどうでもいいのです。 遠回りは近道であり、近道は遠回りです。 逆説に抗うことはできないのです。 それが端的に現れているのが専門職だと思います。 先程、『裏道を行け』のレビューを書きま…
橘玲氏といえばこちら『無理ゲー社会』が有名である。 nainaiteiyan.hatenablog.com たまには新書も良きかな、という気持ちで軽く一読。 今回の本はこの本の続編ともいえる。 とは言いつつも、やはり目新しい知識は入ってこなかった。 とりあえず娯楽として…
『行動最適化大全』という本は、肝心なことを伝えきれていないようにもみえる。 「やりたいこと」を突き詰めると、それが複合的である可能性については今も否定できない。 「散歩する」 について考える。 それは、どこを歩くのかというレベルまで深く考えれ…
サービス業界のように、あるサービスが商品となるとき。 その価格はどうやって決まるのか。 勿論、需要と供給がせめぎあいながら、ある範囲に収束していく。 これは、僕なり解釈すればこうである。 つまりは、 主観と客観がせめぎあいながら、ある範囲に価格…
本書は、昨年に岩波書店から出た、『ブルシットジョブーークソどうでもいい仕事の理論』の内容を、コロナ禍の現状を反映しつつ、分かりやすく要約した本である。 僕は要約が苦手なので、今回も流れを追いながら、最後にだらだらと感想を述べていく。 ーーー…
他人にたいしてどうあるべきか。 僕は最近思うのは「鏡の人」である。 自分に厳しく他人には優しい。 これが正しいとも思っているが、90点の気もする。 というのも、他人に優しいだけでは、なにかが物足りない。 鏡の人は違う。 例えば、やたらに褒める人。 …
現代は、とにかく原因を特定しなければ気が済まないように見える。 社会的に重大な事故が起きれば、まあ当然、究明するのは当たり前なのだけれども。 しかしながら、その完璧主義的な論理構造に僕は欠損を感じる。 例えば、富士山はいずれ噴火するもの。いつ…
自分は70億人という途方もない数字のなかのただ一人に過ぎない。 しかしながら、そうでありながらも「アイデンティティ」「個性」に拠り所を見出している。 何と何が矛盾しているのかを理解しつつ、それ以上詮索しないように人は無意識に回避している。 それ…
僕は書評のセンスがない。 今回はまとめつつ、だらだら感想を書いていく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・とりあえずタイトルの意味を回収 大昔の人は科学ではなく神話が秩序を生み、世界の緩衝材は神話であった。 現…
サブリミナル・・・識閾下の 心理学ではパブロフの犬というものがある。 ベルを鳴らす⇒肉を与える。 これを繰り返すとベルを鳴らすだけで唾液が分泌される。 これを心理学用語で古典的条件付けという。 人間社会でも似たようなことが起きている。 給料日にお…
参考動画:AbemaTV www.youtube.com 僕が感じたのは「視覚は言語に勝る」というものである。 Youtube、インスタ、TikTok、twitterは言語情報を持ちつつも動画や画像を併せ持つ。 一方で、旧式の新聞や雑誌、本には画像もあるが動画がない。 動画には何か秘め…