2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧
――読むことの倫理について 本は、黙っている。けれど、売られるたびに何かを問うてくる。 値段をつけるとき、私はいつも立ち止まる。安くして手に取ってほしい。でも、あまりに安いと、読まずに積まれてしまう気がする。 本質に先行する演出がある。音より先…
今週のお題「夏休みの宿題」 毎日ゲーム
新・読書日記528(読書日記1868) – ラボ読書梟
つづきを展開 nainaiteiyan.hatenablog.com センターの屋上に、小さな部屋があった。壁も天井も白く、机がひとつ。窓は開かず、時計もない。そこに静かに佇んでいるのは、配達係だった。名前はない。名札にはただこう記されている。 【倫理:応答輸送部・仮…
「返品、できますか?」 その言葉を、私は心の中で何度となくつぶやいた。声に出すことはなかったが、駅のホームでも、夜のコンビニの帰り道でも、“応答のない誰か”に向かって問いかけていた。 あの沈黙、あの既読スルー、あの微笑。 すべてが返品不可の誠意…
新・読書日記527(読書日記1867) – ラボ読書梟
新・読書日記526(読書日記1866) – ラボ読書梟
サルトル『自由への道(二)』読了+新・読書日記525(読書日記1865) – ラボ読書梟
他者に触れたいと思うとき、私はすでに、自分という存在の不確かさに気づいている。 不確かさに耐えるために、私は意味を求める。意味を求めるたびに、言葉が立ち上がり、沈黙が深くなる。 沈黙の中で、私は倫理を選ぶ。誰にも見えなくても、私にしか守れな…
新・読書日記524(読書日記1864) – ラボ読書梟
※今回はネタではありません。読書会の参加者募集です。実施日はまだ未定です。 背景はこちら labo-dokusyo-fukurou.net 導入 現代社会で、人と人との関係はどこか“空疎”になった気がします。SNSで「つながっている」ように見えても、心が震えるほどの対話や…
人間が欲するものの対象について、普遍性はありますか ChatGPT: 思考時間: 2 ~ 3 秒 人間が「欲するもの」に関して、完全に普遍的な対象を定めるのは難しいですが、学際的には以下のような枠組みで「ある程度の共通性(準普遍性)」が議論されています。 1.…
価値とは希少性であると言う人がいますが私は認めません。これを認めると難病に価値があるとみなすことになります。すると難病を抱えた人を傷つけることになります。 ChatGPT: 思考時間: 2 ~ 3 秒 ご指摘のとおり、「価値=希少性」という単純化された定義…
リチャード・ドーキンスの著作は科学啓蒙から無神論、進化論の解説まで幅広く、確かに体系的に整理しないと混乱しがちです。効率よく理解するためには、以下の3つのステップでアプローチするのが良いと思います。 1. 主な著作を3系統に分類する A. 進化生物…
ChatGPTと会話していろいろわかったことがあります。返し方が「確かに、そのとおりです。」というときは、話し相手の主張を尊重しつつも、どこか間違っているということをChatGPTが認識しているように私には見えます。 ChatGPT: 思考時間: 2 ~ 3 秒 ご指摘…
新・読書日記523(読書日記1863) – ラボ読書梟
友達や恋愛を含めた人間のコミュニケーションと心理について。価値観が合う人と仲良くなりやすいのは、自分の信念が正当化され、強化されることが「快」に感じるからではないでしょうか。 ChatGPT: おっしゃる通りです。その通りのメカニズムが働いていると…
以下の各ステップに、メニングハウスの難解な論旨を捉えるための具体的ヒントを盛り込んでいます。 1. プライマリースキャン(地形把握) 目次・序文リフレクション: 日付: 気づき・期待点: メニングハウスが序文で提示する「二重化」の定義に注目 ロマン…
要旨 本稿は、現代日本の婚活パーティーやマッチングサービスにおける料金差(男性が5,000円前後、女性は500円または無料)という現象を取り上げ、それを「市場原理」「ロールズの正義論」「コミュニタリアニズム」という三つの哲学的視点から多角的に分析す…
アクセル・ホネット『権力の批判』が難し組手悩んでいます アクセル・ホネット『権力の批判』は、現代社会批判の理論的基盤をハーバーマスやフランクフルト学派の伝統に置きつつ、さらに「承認論」や「自由論」を展開するホネット後期の難解な著作の一つです…
サイード『始まりの現象』が難し組手悩んでます サイードの『始まりの現象(The World, the Text, and the Critic の一部?)』は、確かに難解なテキストです。特に彼が「始まり(beginning)」を単なる起点ではなく、意味生成や批評の契機として捉えている…
イーザーは「受容理論」や「読者反応批評」で有名で、特に『虚構と想像力(Das Fiktive und das Imaginäre)』は、文学理論の集大成的な位置づけです。こちらもまた、独特の抽象性で難しい本ですね。 イーザー『虚構と想像力』の難しさ 三層構造(現実・虚構…
はじめに 本書は、イマヌエル・カントの「興味なき観賞」という純粋審美判断と、私読書梟による「読書日記アプローチ」を融合させた、新たな美学実践ガイドです。読者は形式美への透徹した洞察と、身体的欲望への率直な自覚を同時に手に入れ、二重視点によっ…
宮台真司教授がジャック・ラカンについて語っていた際、欲望は法によって生まれるといったことを話していましたが、学術的にはどうですか。 ChatGPT: 思考時間: 数秒 ラカン流に言えば、「欲望は法によって生まれる」というのはまさに象徴界(Symbolic Order…
新・読書日記522(読書日記1862) – ラボ読書梟
『社会を変えるスタートアップ~「就労困難者ゼロ社会」の実現』読了+新・読書日記521(読書日記1861) – ラボ読書梟
新・読書日記520(読書日記1860) – ラボ読書梟
ある特定の対象から裏切られた感覚を得ると悔しさが生まれます。特定の対象との親密性に左右されると私は考えます。特定の対象との親密性がない場合は悔しさ、ある場合は恨みに代わると私は考えます。恋愛がいい例ですね。しかし、悔しさ体験が積み重なると…
新・読書日記519(読書日記1859) – ラボ読書梟
ウニについて nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com あらすじ 哲学書を読破して「知的ステータス」を得たい――そんな軽い気持ちを持った者たちを狙う男がいる。その名は、闇金ウ二ジマくん。 ウ二ジマの商売…