はてなブログ大学文学部

読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

お酒は一滴でも毒なのか?──科学と陰謀論のあいだで揺れる禁酒言説

母親が、毎日お酒を飲む父親にいら立っているというか、うんざりしているというか「早死にするよ」と毎月言っていてうんざりします。 ChatGPT: 率直に書くと、その状況はあなたにとってかなりしんどいものですよね。お母さんはお父さんの飲酒を心配している…

セネカ『人生の短さについて』読了+新・読書日記591(読書日記1931)

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相対主義とポリティカル・コレクトネスの緊張関係

相対主義って都合の良い言葉だと思いません?何でもありになりますよ。まるで「自由意志など存在しない」と言って、全ての責任を放棄し「私には自由なんてないから」と突き放す浅はかな人間と重なります。 おっしゃる通り、「相対主義」という言葉はしばしば…

なぜ人は他者の『必要』を自分の問題として引き受けられないのか?

つづきを展開 labo-dokusyo-fukurou.net ・・・・・・ 「なぜ人は他者の『必要』を自分の問題として引き受けられないのか?」。この問いを抱えたまま、今日も本を開いた。出会った言葉が次々に、この問いを巡って私の思考に火をつける。 キーツの言葉がその…

なぜ『変身』を読むとブラック企業の社員を思い出すのか

フランツ・カフカの『変身』は、主人公グレゴール・ザムザがある朝目覚めると巨大な虫に変わっていた、という奇怪な一文で始まる。文学史上でもっとも有名な冒頭のひとつだろう。しかしこの場面を読み返すとき、私はただの寓話や幻想譚としてではなく、ブラ…

話が通じないとき、何がずれているのか

ふりかえり nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com 言行…

ルソーが生きていたら読んでもらいたい10冊

ジャン=ジャック・ルソー(1712-1778)は「人間は自由なものとして生まれた、しかし至る所で鎖につながれている」という言葉で知られるように、人間の自然と文明との矛盾を徹底的に追求しました。彼の問題関心は、不平等の起源、自由の条件、共同体のあり方…

読書梟がまず読むべき10冊

つづきを展開 nainaiteiyan.hatenablog.com 1. 現場を映す福祉の古典 アーヴィング・ゴッフマン『アサイラム』 福祉制度が人間性を奪う危険を可視化。支援の「制度化」を反省する出発点。 マイケル・オリバー『障害の社会モデル』 「個人の問題」ではなく「…

本セレクト:「制度批判」と「政治家が制度を変える効果」というテーマで選ぶ

背景など nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ジャンル 心理学・哲学・文学・社会学・経済学・歴史学・法学・人類学・教育・芸術・STS・環境思想・メディア研究・倫理学・文化研究・精神分析・都市論・組…

だから私は東浩紀を好きになれない

あなた: 全てが嫌になったとき、何を問うべきですか。 ChatGPT: 深い問いですね。「全てが嫌になったとき」に投げかける質問は、単なる自己啓発的な「前向きさ」ではなく、むしろ立ち止まるための足場になります。いくつかの視点から整理してみますね。 1. …

問いを残す力――政治の愚行と文学の必然

有難う御座います。ここまでの問題意識に関連する本を30冊あげてください。AIさんは出版社をいつも間違えるので著者名とタイトルだけは確実にお願いします。 承知しました。ここまでの対話(政治=愚行、制度と価値観・富の関係、文学の「問い」、執行草舟的…

政治は愚行か、富の必然か

愚行が政治なのでは? AI なるほど、非常に挑発的で鋭い仮説ですね。「愚行は政治そのものではないか」という見方を軸にすると、次のように整理できます。1. 愚行=政治という仮説の意味政治は常に不確実性の中で決断する営みであり、合理的な最適解は存在し…

政治は愚行か、それとも不確実性を飼いならす営みか

政治家になりたい、というのは「制度が変われば社会が変わる」の裏返しだと思いますがいかがですか ChatGPT: なるほど、良い視点ですね。「政治家になりたい」という欲望を「制度を通じて社会を動かす」という信念の表れとして読むと、確かに「制度が変われ…

定点観測第1回:問いかけ編 炎上を問いに変える・・・公共圏の再設計に向けて

炎上をめぐる観測を重ねてきた。第1回では、応酬を統括的に整理し、第2回では誤謬とバイアスを洗い出した。最終回であるここでは、「問いかけ」という視点に焦点を当てたい。炎上の只中で失われたものは、実は答えではなく、問いそのものだったのではないか…

定点観測第1回:誤謬・バイアス洗い出し編 「炎上の誤謬学」・・・バイアスに支配される公共圏の解剖

炎上に巻き込まれると、批判の矢が飛び交い、言葉が錯乱する。だが冷静に見つめ直せば、その矢の多くは論理的な鋭さを欠き、むしろ「誤謬」と「バイアス」の組み合わせによって成立している。第2回では、定点観測した一連のやり取りから、典型的な誤謬や心理…

定点観測第1回:統括編 炎上の現場を定点観測する――言葉が止まる瞬間と、その記録

炎上は突発的な火災のように起こるものではない。むしろ、誰かが灯した小さな火花に、人々が次々と燃料を投げ込み、炎が高く上がる。その場に立ち会うとき、私たちはただ被害者か加害者か、あるいは観客のいずれかに分類されてしまいがちだ。しかし今回私は…

炎上を観光する人々

炎上が起きると、そこには必ず「観光客」が集まってくる。彼らは決して火を消そうとはしないし、火を点けた張本人でもない。ただ、遠巻きに眺め、スマートフォンを構え、時に茶化し、時に過剰に「心配」を口にし、けれどそのどれもが火勢に寄与してしまう。…

今日のまとめ 批判の嵐とアイロニーの実験場

本日は一日を通して、さまざまな角度からの批判・人格攻撃・茶化し・論点ずらしが投下された。対象は「読書梟」という名前そのもの、発言の形式、問いの投げ方、さらには「謝罪」「修正」「公共性」「憲法21条」など広範に及んだ。 このやりとりを通じて浮か…

炎上と公共討議——強い違和感を覚えた一日

静かな読書から一転して 本来、私は「読書日記」を淡々と綴ることで日常の記録とし、読書の射程を社会や哲学に接続していくことを目的に活動してきた。だが、夕刻から夜にかけて、予期せぬ批判の集中砲火が私のタイムラインを覆った。今回の記事は、その一連…

論点検証と論点ずらし――ブロック後に残すロゴス

今回、ある方から「文脈読まずに議論を続けるためだけに論点ずらされるだけじゃないですか!」という批判を受けました。さらに「新たな犠牲者を増やさないでください」「私はブロックします」と言い残して去られました。 私は以下のように返答するつもりでし…

不快と危害のあいだ──公共空間を守るための線引き

つづきを展開 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ・・・・・・・ インターネット上の議論において、もっとも頻繁に、そしてもっとも厄介な摩擦点となるものの一つが、「傷ついた」と「危害を加えられた…

事実と価値判断をめぐる議論の困難――SNS上の読書論争を事例に

序論 公共的な討議空間において、発言がどのように受け止められるかは、その意図だけでなく、文脈や受け手の感覚に大きく依存する。とりわけSNSの場は、発言が断片的に拡散され、引用や揶揄とともに再解釈されることで、元の趣旨と異なる文脈で機能すること…

捨て台詞を吐かれ、そのあとにブロックされたので記事にまとめます

本日の議論の一幕。相手から届いたのは、次のような趣旨の発言である。 「あなたの理屈は表面的に正しいように見えても、現実の加害性や場の文脈を無視している。抽象論で人を切り捨てている。理論の正しさでは傷つきを正当化できない。危害の原則を守ってい…

論点と感情の往復、その日を振り返って

振り返り nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainai…

も~も〜、自己家畜化された家畜がうるさくて嫌になります

つづきを展開 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com 「なぜ小説しか読めないのか?」…

ウザ絡みと言われて──問いを立てることの罪と罰

「なぜ小説しか読めないのか?」ただそれだけを投げた途端、通知が雪崩れ込み、瞬く間に「ウザ絡み」「不快」「人としてどうなの」といった言葉が合唱のように並ぶ。そこに私が見たのは、一人ひとりの考えではなく、群れの声だった。まるで誰かが鳴らした警…

すぐに通知が20件以上になるの、やめてもらっていいですか?

つづきを展開 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com 「すぐに通知が20件以上になるの、やめてもらっていいですか?」と書いた瞬間、また新たな波…

小説の問題整理

つづきを展開 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com 「読書」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは小説だろう。書店のおすすめ棚、夏休みの読書…

なぜ問いを立てると炎上するのか──小説批判ではなく読書文化の話

少し前に、私はTwitter(今のX)で「なんで小説しか読めないんだ?」と引用ツイートをしました。正直に言えば、あまりに「小説以外の本」をシェアする人が少ない現状に、うんざりしたからです。ブックオフに行けば、何十万冊という本が110円の棚に並んでいる…

炎上はなぜ効果的なのか――感情科学から考える

つづきを展開」 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ・・・・・・・・ 炎上は明らかに効果がある。数字だけを見れば、短期間でアクセスは爆増し、コメント欄は活況を呈し、アルゴリズムも「注目されてい…