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読書と哲学がメインです。(毎日更新中)

読書日記717

読んだ本

引用元:版元ドットコム

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メモ

 

なし

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日記

 

相対主義と絶対主義の論争は終わっていないということを再度確認。

やや分厚い本であったので最後のほうをさらっと読んだ。

 

 

哲学者ラッセルが発見した「ラッセルのパラドックス」によってフレーゲは撃沈し、鬱状態となる。

デカルトからベイトソンへ』においてもラッセルのパラドックスが取り上げられている。

(そして我々はパラドックスのなかでメタ・コミュニケーションを日常的に使用する。)

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

 

フレーゲにあっけなく勝利したラッセルはその後、詳しくは分からないが数理論理学という舞台で天才の数学者ポアンカレと戦う。

しかしながらポアンカレが病死してしまったことで厳密には決着はつかなかったようである。

 

哲学者と数学者の勝負は引き分けだったのだろうか。

最終章はプラトンの掲げる「絶対主義≒プラトン主義」について語られた。

 

 

ラッセルの章に時間を割いてしまい、あまり読むことができなかったが、プラトンという人物の計り知れない甚大な影響力というものはもっともっ評価されるべきである。

 

 

直観という言葉が今日においてもなお死語とならないのは、論理や数学では記述しきれないものの存在、プラトン流で言えば「イデア」なるものの存在を否定する材料があまり用意できていないからではないだろうか。

 

 

魂は不死である。哲学もまた不死である。

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関連図書

高橋昌一郎『20世紀論争史』光文社新書

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

 

 

 

 

荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために』読了

荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために』東京書籍(2016)

つづきを読み終えた。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

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メモ

 

なし

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感想

 

後半は在野研究者のなかでも特に有名な(大型書店にいけば彼らの本が大抵置かれているという意味で)、南方熊楠小室直樹などの紹介がなされた。

また、『種の起源』で有名なチャールズ・ダーウィンも在野研究者であったことを本書を通じて初めて知る。

 

今ふりかえると、独学で道を切り開いた人、働きながら書を世に残した人は少なくない。

前者はファラデーやニュートン、後者はスピノザにあたる。

 

 

・・・

 

今日、人文系のスターといえば宮台真司氏や大澤真幸氏の名があがってくると思われる。

本書を通じて、彼らが小室直樹のゼミ出身者であったことを初めて知る。

小室直樹という人物は、現代日本における人文知の生産者を多く輩出している。

そんなに意味においても、後半の評伝は特に読む意義があるように思う。

 

 

・・・

 

また、小室直樹が元祖ポスドクという位置付けであることも言及されていた。

論文を50本書いたところで「権威」が承認しなければどんな天才でも弾かれてしまう。

 

 

・・・

 

正統な道もあれば異端の道も用意されている。

バイアスに囚われることなくもっと自由に生きろ、そんなメッセージであるように感じた。

 

 

本書は2013年から開始された荒木氏のブログの記事を書籍化したものであると書かれていた。

その意欲、情熱に敬服する。