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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

本と本を繋げる

本と本が繋がると創発性 (=ゲシュタルト) が生み出されます。

ただ本を読むのではなく、読書を楽しみながら立体的な知の空間を作ることで新しい物の見方が生まれます。

 

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2024.02.23

読書日記1300まではこちらから

 

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2023.11.25

読書日記1200まではこちらから

 

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2023.04.23

読書日記全目録作成中

(少しずつ更新)

 

 

500まで作成致しました。

微力ですが、本という文化財の価値を継承すべく個人的に活動しております。

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最終更新日2023.02.04

哲学・思想の棚を更新しました。

 

ネット上でしか成立し得ない読書空間を構築中です。(日々少しずつ更新中)

タップするだけで自然と能動的に物事を考えることのできる仕組みをつくっています。

(※イメージ 書物の高分子化、知の結合)



 

本棚(読書日記)

哲学・思想・心理学・歴史・人類学・社会・政治・経済・ビジネス・自己啓発・芸術・映画・科学・外国文学・文学・文芸・小説 (まずは1000冊程度を目標に棚に置いていきます。)

 

アーカイブとして、または資料として。(立ち読み歓迎)

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コンテンツ準備中

 

 

読書日記1303

読んだ本

平野啓一郎三島由紀夫論』新潮社 (2023)

橋爪大三郎小室直樹の世界』ミネルヴァ書房 (2013)

渡部昇一『正義と腐敗と文科の時代』青志社 (2023)

井筒俊彦『読むと書くーー井筒俊彦エッセイ集』慶應義塾大学出版会 (2009)

その他数冊

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日記

 

ようやく平野啓一郎三島由紀夫論』に取り組める段階に来たと思い、昨日読んだ『三島由紀夫が復活する』を思い出しながら読んだ。

 

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分厚く内容も幅広いので、ひとまず興味のあるトピックから読んだ。

昨日の話と繋がる箇所をメモ。

"例えば、『英霊の声』刊行直後のインタヴュー「三島由紀夫氏の"人間天皇"批判ーー小説『英霊の声』が掲げた波紋」では、「国家が近代化すればするほど、個人と個人とのつながりは希薄になり、冷たいものにな」り、愛は不可能になってしまう。」従って、「愛し合う二人の他に、二人が共通にいだいている第三者(媒体)のイメージーーいわば三角形の頂点」が必要であり、それこそが「農本から生まれた「天皇」」である、と説いている。しかしこれは、この模索の時期に例外的に示された天皇観であり、以下は鳴りを潜めている。" P242

 

愛と天皇がどう繋がっていくのかは分かりかねたが、合理化による人と人との繋がりの希薄化は大いに共感できるところであった。

社会学的にはドイツの社会学者テンニースの提唱した概念に通ずる。「ゲマインシャフト(共同体組織)からゲゼルシャフト(合理的組織)」への移行である。

大雑把な解釈だとは思うが、合理的に動いたほうが健康と寿命が延びることから、これは必然とされる社会現象だとされる。

 

宮台真司教授はマックス・ウェーバー「鉄の檻」に依拠して現代の社会を「クソ社会」と呼んでいるが、その特長を「損得マシーン」「法の奴隷」「言葉の自動機械」としている。

 

『14歳からの社会学』では、合理化によって町が整備されていき、大人と子供が道路の真ん中で遊んでいた景色が消失してしまったことの原因などがかなり詳しく書かれている。今ふり返ればこの本は名著だ。もう一度読もうと思う。

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また、精神科医の熊代氏も似たような分析をしている。合理化によって社会が息苦しくなっていることをこちらの本で分析している。

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ゲゼルシャフトへの移行が合理化の副作用であるという論理はさほど的はずれではないということは理解できる。

 

話は逸れたが、自分は、三島由紀夫はこのゲゼルシャフトへの移行過程において、武士道の精神が消え失せてしまったことに怒りを覚えていたのだろうと推測した。

昨日読んだ本からも、おそらくそうだと言える。

読んでいて、ある種の虚無感を覚えながらも、とりあえず面白い本だとは思えたので地道に読んでいきたい。

 

・・・

『正義と腐敗と文科の時代』

この本は昨日読んだ『三島由紀夫が復活する』と同じ問題意識を共有している。

二.二六事件は矛盾で満ちていた。なぜか?渡部昇一はそこに斬り込む。

 

小室直樹は『日本人のためのイスラム原論』のなかで、蘇我氏が仏教を広めるきっかけとなったと書いてあったが、本書も同じことが書かれていた。

 

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『日本書記』には、「天皇ハ仏法ヲ信ジ、神道ヲ尊ブ」と書いてあるが、天皇と仏教との間には蘇我氏が仲介しており、これは蘇我氏が国際政治を鑑みて判断したのだそうである。

 

渡部昇一は以下のように書いている。

"欧米人、つまりゲルマン人的な考え方からすれば、二律背反的に見えるものが、日本というところでは何となく両立してしまうのである。" P31

 

 

小室直樹は、日本の宗教オンチの原因のひとつとして「規範が嫌い」と書いていた。

まだ深くは分からない。

ただ、三島由紀夫が「空っぽでニュートラルな」と語っていた日本人の特徴は、実は太古からそうだったのかもしれないと若干思えてくるのであった。

その理由はさっぱり分からない。

ただ、数学でいう公理、生き方の行動原理、つまり「エートス」というものが日本人にはほぼ無いのかもしれない、という仮説は成り立つだろうなとは思う。

 

 

「空っぽ」とは中身が空っぽで、生き方が日和見主義ということだろうか。

 

しかし渡部昇一いわく、古代ゲルマン人の宗教観と日本人の宗教観は似ているのだという。つまり、改宗したら死後、自分は別の世界に行ってしまうという考えである。

これもまた大いなる謎である。

 

・・・

小室直樹の世界』

 

あまり声を大にして言えないが、自分はただ「平和でありますように」としか言えない人を軽蔑している。聞くだけでイラっとしてしまう。

アイヒマンをすぐに思い浮かべてしまう。

ミルグラム服従実験がどれほど本質をついているか、いまは若干の疑いもあるが、「戦争反対!」しか言えない人は端的に思考停止なのだと思ってしまう。

 

以下、本書の一部を引用する。

"小室博士によれば平和主義者とは、平和を願い、平和を祈念すると平和が実現すると信じる人びとのこと。第一次世界大戦のヨーロッパ諸国に、大量の平和主義者(パシフィスト)が現れた。第一次世界大戦の戦禍があまりにも悲惨だったからである。しかしそれは、ヨーロッパ諸国に大量の、ファシストコミュニストが現れたのと同じ時期でもあった。平和主義者は、インターナショナリズムに立ち、人類の連帯によって、戦争を回避すべきだと訴える。ファシストは、ナショナリズムやウルトラ・ナショナリズムの心情に訴え、自分たちの故郷や共同体や国家を守るため、正義を実現するために戦争を辞すべきではないと訴える。結果は、ファシストナショナリストが勝利した。なぜかと言えば、国家は戦争する能力があるし、それを前提に行動すべきだという、ファシストナショナリストの主張に、平和とは国際社会の力のバランスであるというリアリズムがそなわっていたからである。平和を願うだけで、平和を実現する方法論がない平和主義者は、かえって有害だと小室博士は言う。” P52

 

勢力均衡でなんとか世界大戦を回避している2024年ではあるが、未来は分からない。

アーレントの通り、生きるとは考えることであり、願うだけではいけないと自分も改めて思った。

 

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なだいなだの本を思い出した。

そもそも、自分の能力を越えた人間をどう判断できるのか、と問う一冊であった。

ニュースはAIでうるさいが、これから生まれてくる若い世代が思考停止にならないことを祈る。

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メモ

"宗教は、数理的に構成されていないが、合理的に構成されている。これが、小室直樹博士の作業仮説であり、この仮説にもとづいて、小室博士の宗教論は組み立てられている。" P74

 

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関連図書

 

 

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小室直樹『新版 三島由紀夫が復活する』読了+読書日記1302

小室直樹『新版 三島由紀夫が復活する』毎日ワンズ (2023)

つづきを読み終えた。

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感想

 

後半は三島由紀夫擁する「楯の会」に関する内容や、三島由紀夫が残した遺書などが大半を占めていた。あとは読者自身で考えよ、という小室直樹のメッセージと言える。

最後まで読んで最も印象的であったのは、小室直樹三島由紀夫の共通点である「言動と行動の一致」であった。

それが「信念の貫徹」であると自分は思った。

 

 

そこに善悪二元論が入り込む余地はないのかもしれない。

この二項対立的図式が西洋的であり、二.二六事件の本質は二項対立の図式に収まらないと小室直樹は書いていた。

二.二六事件は西洋人からすれば理解不可能ということになる。

日本が特異な国と言われるのは、表面的な慣習や文化のみならず、歴史的な観点からもそのように裏付けられ得るのではないか、と思った。

 

 

池田晶子の人生も「言動と行動の一致」に尽きていたように思った。

「善く生きる」とは、「言動と行動を極限にまで近似する」ことなのかもしれない。

考察に値する命題だ。

 

 

読書日記1302では井筒俊彦のことを書くが、日本人はあまりに西洋の考え方や文化に染まりきってしまったので(法体系、合理主義など)、仏教に依拠する東洋的なものの見方を少し忘れてしまったのかもしれない。

「勝ったほうが正義」というのは、歴史的には西洋の考え方なのかもしれない。

それほど、無意識のなかには西洋の考え方が入り込んでいるのかもしれない。

こういう視点は今後の思索の材料となる。これだけでも十分収穫のあった読書時間であった。

 

 

小室直樹が珍しく語気を強めていた。

"読書だって同じだ。読むことは、己の魂を変革させて、はじめて読んだことになるんだ。生き方を、はっきりかえなくちゃあダメだ。三島由紀夫の小説を読んだのではダメだ。その声を、自分自身の声にしなくてはいけない。そうでしょう。" P120

 

"寺子屋こそが、学問の道場だ。三島ファンなんて軽率な言葉はつかいたくないけど、われわれがどこまで三島の作品を理解しているか、どこまで深く究めているか、ぼくは疑問に思っている。だから、作品を輪読して、そこから出発することですよ。そうして、三島の思いを伝えていく。" P121

 

 

三島由紀夫の『憂国』を今度読んでみたいと思うようになった。

改めて小室直樹用語、「行動的禁欲」について考えさせられた。

 

・・・

 

三島由紀夫は、小説に書いていた内容と同じように生きたのだという。

 

メモ

武田泰淳「彼の場合、小説と現実が一致している。切腹の小説を書いても切腹しないのが建前だが、彼は逆で、切腹の映画をやったからには(三島由紀夫は映画も製作していた)切腹するのだという固定観念があったのでは」

 

ドナルド・キーン「三島はついに自分のフィクションの世界に入り込んでしまったような思いに駆られる」

 

"かくあるべき人生を、三島由紀夫は作品化し、さらに、かくあるべき人生を書いたからには、実人生もそこに求めるのが、真の作家であり、男というものであると、彼は実証してみせたのだ。それは、物質文明に強姦されてしまった日本人への怒りだったともいえるだろう。" P167

 

 

"最近の作家は、ビジネスとしてありきたりな小説を書いている傾向がみられる。世俗まみれの生活に満足しておりながら、それでは格好がつかぬということから、作品上では、悪に立ち向かう登場人物を活躍させたり、いや、むしろ悪を肯定するといった、近頃の若者に受け入れられる方向を描く。が、実生活上ではどうかというならば、マイホーム主義者なのである。読者は完全に騙されているわけだ。そうした作家や、受けとめても平然としている読者に対して、三島由紀夫は怒りさえ感じていたに違いない。" P166

 

・・・

 

終盤は三島由紀夫の国防論についてまとめられていた。

予備知識がここで生きた。

なぜ三島由紀夫自衛隊に決起を求めたのか。

やはり「武士道」が日本から消え去ってしまったことへの憂いであった。

三島由紀夫は特攻隊が武士道の最後の姿だとした。

 

 

"武士道というものは、セルフ・リスペクト(※自己尊敬)とセルフ・サクリファイス(※自己犠牲)ということ、そしてもう一つ、セルフ・レスポンシビリティー(※自己責任)、この三つが結びついたものが武士道である、そして、この一つが欠けても、武士道ではないのだ。もしセルフ・リスペクトとセルフ・レスポンシビリティーだけが結合すれば、下手すればナチスに使われたアウシュビッツの収容所長のようになるかもしれない。なぜなら彼としても、自分自身に対する尊敬の念をもっていたろう。自分の職務に対する責任をもっていただろう。しかしながら上層部の命令する通りに四十万のユダヤ人を焚殺したではないか。日本の武士道の尊いところは、それにセルフ・サクリファイスというものがつくことである。このセルフ・サクリファイスというものがあるからこそ武士道なので、身を殺して仁をなすというのが武士道の非常な特長である。" P233

 

・・・

 

しかしながら、やはり謎は多い。

それは当たり前で、一冊読んで分かるくらいならむしろ読むに値すらしないだろう。

今後のあらゆる判断材料として、小室直樹は優れた本をプレゼントしてくれたように思う。

 

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読書日記1302

読んだ本

井筒俊彦『読むと書くーー井筒俊彦エッセイ集』慶應義塾大学出版会 (2009)

その他数冊

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日記

 

井筒俊彦を読むには早すぎると思っていたが、小室直樹の本がきっかけでようやく読む気になれた。

とはいってもいきなり『意味の深みへ』といった難解な本を読もうとはとても思えない。

そんなときに本書を手に取った。

「最良の入門書」

入門書としてはいささか高価であったが、読むなら今しかないことは確信したので読むことにした。

 

 

エッセイなのでどのページから読んでも大丈夫、というのが本書の魅力的だ。

仏教やイスラム教などの堅苦しい内容ばかりではなく、西洋の哲学にも言及していたり、そこそこ面白く読めそうな気がした。

 

 

三島由紀夫が復活する』ではほぼほぼ割愛されていた唯識論について、こちらの本から勉強しようと思った。

ハイデガーは「人間とは言葉である」という言葉を残したが、井筒俊彦は本書のなかで「存在はコトバである」という命題が成立することについて力説していた。

 

 

今日は一日のすべてをほぼ『三島由紀夫が復活する』の読解に時間を注いだので本書は明日以降深く読めたら、と思っている。

 

 

イスラム教への関心から三島由紀夫唯識論へと接続し、井筒俊彦へとたどり着いた。

そして明治維新などにも興味が湧いてきた。

中学生のクソつまらない歴史の授業はいったいなんだったのか、、

 

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関連図書

 

 

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