読んだ本
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日記
非常におこがましいが、第二の池田晶子になりたい。
今日はそのような気分であった。
一日に数回は、これだ、というアフォリズムが浮かんでくる。
今それをひとつのノートに集約している。
自分は長編の小説を書く才能はないと確信し始めている。
どうしてあれほどまでに長いストーリーを、連作というかたちで発表できるのだろうか。
どういう構想をもってスタートするのか。
この点、プロの小説家には畏敬の念を抱く。
昨日読んだ『オン!』のなかで(本書は1986年に公刊された)、1986年の頃の池田晶子はプラトン全集を読み直していると語っていた。
池田晶子の本は、なんだかんだでかなり長い間読みつづけているが、それでも表面的にしか理解できていないと自分は痛感している。
ヘーゲルはまあ、まず無理だと考え、プラトン全集であればなんとか読めるだろうと自分は3月のいつの日か忘れたが考えた。
ということで、岩波文庫から出ていないものを読み漁ろうと、ひとまずこの本を手に取った。
他にも『ティマイオス』や『ヒッピアース(小)』や『ヒッピアース(大)』や『ポリティコス』など、まだまだ未読の本が大量にある。
これを読まずして池田晶子のなにが分かるというのか。
・・・
今日は普段以上に仕事で気が張りつめていた。
もはや集中力など残っておらず、読書中に何回も意識が飛んだ。
『ヨブ記』と『科学革命の構造』はすこしずつ読み進めた。
『科学革命の構造』と聞くとなんだか凄い知識が詰まっていると思わせる本であったが、概ね内容は科学史を俯瞰するようなものに見えた。
メタ科学史といったところだろうか。
「革命」「パラダイム」という言葉はなんだか受けがよさそうな言葉であるが、タイトルにインパクトがあるほど、中身は質素だということを感じた。
逆説的に、タイトルが地味な本ほど真理が詰まっている。その代表がプラトンだと感じた。
つづく
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