昨日のつづきから読み進め、なんとか読み終えた。
(↑↑クリックし続けると「読書日記192」、プラトン『国家 (上) 』の最初の要約のページにたどり着きます。)
420項以降は法廷の分類や控訴、上告について細部にわたって語られた。
そのあとは徳とイデアについて彼らは語り合い、お互い協力して理想国家の建設を目指そう、という結びであった。
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現段階では本書全体をうまくまとめあげる力がないことを痛感した。
力不足である。
プラトンは勇気、節制、正義、思慮の4つが何故「徳」というひとつの言葉でまとめることができるのか問う。
今日の解釈では、最終的には「イデア」という概念に還元できる為であると個人的には理解した。
法律は人々を縛る為ではなく、あくまで善き生を営むために存在する。
部分の総和が全体以上となるような、そういう国家を「理想国家」と呼ぶのではないか。
今日はそのように感じた。
何度も書いているように、本は何回も読むことに意味があり、次回読むときはまた別のことを考えるであろうことは間違いない。
だからこそ、今日感じたことを書き残すことには意味があると私は考える。
本書には差別的な表現も見受けられたが、たったひとつの欠点で全体を評価すべきではなく、評価されるべき点は多くあるように感じる。
今日まで2000年以上読み継がれてきた理由は本書に詰まっている。
つづく