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読書日記812

読んだ本

引用元:版元ドットコム

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メモ

 

なし

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日記

 

 

物価上昇。中間層の崩壊。

格差社会は問題なのか。

こういったテーマは2020年以降個人的にいろいろと考えてきたが、大事な点は同じことを繰り返しているかどうかのように思われる。

 

 

これが人文系のやっかいなところであり、数学的な証明がなされることがほぼないことから、人々が同じことを繰り返しているという事実を立証しにくい。

だが、個人的に人間は根本的なところで同じことを繰り返しているように感じる。

それが良いかどうかの価値判断はせず、端的にその点にのみ、つまり反復性に関することだけに集中して私は考えたいのである。

 

 

・・・

 

 

個人的にはまず、マルクスの考えた理想の国家体制が、プラトン『国家』からどの程度ズレているのかを確認したいところである。

しかし、本書を読むうちにその試みはかなり困難な作業になりそうであることを感じた。

 

 

本書はまずブルーノ・バウアー『ユダヤ人問題』に対するマルクスの批判(「ユダヤ人問題によせて」)の読解からスタートする。

バウアーは国家と宗教の並存を認めていたが、マルクスは国家にとって宗教は不要な存在であると考えていたと仲正氏は語る。

まだ知識が浅いので推測にすぎないが、このことからマルクス主義を掲げることはすなわち無神論を唱えるものであり、他方で宗教に対する排他性を持ち合わせていることが想像できる。

 

 

アメリカの公共哲学において、宗教の問題は大きなウエイトを占めるものだと思われる。

国家と宗教、政策のバランスを調整することは大きな仕事だ。

 

 

全共闘時代、日本の宗教的な世界観はヨーロッパと比べ相当異なると思われるので、必然的にマルクス主義の受容のされ方も当時かなり違っていたはずである。

まさにマルクス主義ガラパゴス化である。

 

 

以上、70ページほど読んだだけでも内容的に様々なトピックと接続されていくので、個人的に面白い一冊である。

 

 

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