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読書日記811

読んだ本

ジャック・リゴー『ジャック・リゴー遺稿集』エディション・イレーヌ(2021)

引用元:版元ドットコム

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メモ

 

なし

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日記

 

 

私は自分が存在していないと感じる瞬間に生を感じる、という逆説めいた格言に引っ掛かるものがあった。

没入。一体化。

ただ、もっと深い意味がこめられているようにも思えた。

 

 

超現実主義の時代はまさに人間の存在が問われていた時代であった。

本書を読むことでシュルレアリスムの構成について多少の知識が付随して得られた。

人間がリアルに、シュールに描かれている理由のひとつとして、そこにヒューマニズムの思想が隠れていることが読み取れた。

 

 

そういう解説めいたことは置いておいて、重要なことはこの潮流が共産主義全体主義と関わった点にある。

労働、人間、生活、人生。

 

 

百年前と今、景観こそ違えど、人々が思っていること、感じていることはさほど変わりないのではないかという感想を持った。

良いか悪いかは別として、なにかこう、資本主義のなかでも同じことがグルグル繰り返されているように感じた。

まるで自転しながら太陽をまわり続ける地球のようだ。