はてなブログ大学文学部

読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

オピニオン

反出生主義再考

Googleからアクセスが集中しているのでここは更新すべきであると判断。 人の考えは常に更新されるものであり、この記事でブログの全体を判断されてもらっては個人的に困る部分もある。 nainaiteiyan.hatenablog.com 端的に、信仰の自由がまずある。 そして思…

あまり完成度を求めずにとにかく書く

たまには役に立ちそうなことを書いてみたいと思うわけですが、この記事は私の過去の記事に対する弁明でもあるわけですので、てきとーにお読みいただけたら幸いです。 ・・・ 結論から書くと、アウトプットのためであれば自身のブログの記事に完成度を求めす…

「言葉の魔力」と洗脳について

ナチに関するドキュメンタリーやこちらの本を読んで思わずにはいられなかった。 nainaiteiyan.hatenablog.com 『我が闘争(上)』の冒頭部分に、話し言葉は書き言葉より大衆を動かす力が大きいことが書かれている。 nainaiteiyan.hatenablog.com なにが言葉の…

最も高くつく欲求について

読書日記ばかり書いていたので久しぶりにエッセイを書いていこうと思う。 タイトルについて早速。 人は食べる、寝る、飲む、愛する等の生理的な欲求がある。 少し前は「恋愛はめんどう」「恋愛はお金がかかる」という言葉をよく聞いた。 さて、恋愛はめんど…

HSPあれこれ

今日は地元の本屋やジュンク堂で本を物色。 やはり発達障がいやHSPに関する本が山ほど置かれていた。 HSPと具体的に謳っていなくても「繊細さん」という表現が目立つ。 出版社もビジネスで成り立っている以上、仕方がないとは思う。 出版社や編集者、作家や…

たまには本音で本について語る

最近は専ら政治や思想に関する本を読んでいる。 何故か。 危機感を感じるからである。 大げさかもしれない。 コロナが発生してから散々だった。 職場は今まで以上に張り詰め、パワハラも横行。 休職の果てに退職。 「科学的」という言葉に初めて疑いを持った…

核について

核を持つべきであるという論調が少しずつ増えていないだろうか。 今日、新書コーナーを立ち読みした。 たしか、新潮社の新書だっただろうか。 『核兵器について、本音で話そう』 勿論、断片的にしか読んでいないので批判はできない。 ただ、核兵器を肯定して…

現代のコンプレックス商法

整形や脱毛といった、コンプレックスを解消するためのビジネスはひとまず置いて、私は出版業界に蔓延っている(と思われる)コンプレックス商法についてさらっと言及したい。あくまで個人的見解。毎日欠かさず2店舗以上本屋に足を運ぶ私の個人的な体験を言語…

著名人の仕事観はそれぞれ

ビートたけし、岡本太郎、斎藤環、香山リカ、池田晶子、田中慎弥。 それぞれの仕事観を、著書を通して俯瞰してみると、当然といえば当然ではあるが仕事に対する価値観はそれぞれ違う。 「やりたいことをやれ派」と「やりたいことを求めるな派」の二分法に分…

贈与論とメルカリについて

メルカリ以外にもジモティやラクマ等のアプリの普及により、明らかに物が以前よりも循環するようになったことを感じる。 何気なく読んだ吉本隆明『読書の方法:なにを、どう読むか』のなかに、「贈与」が後期資本主義のキーワードであることが書かれていた。…

本の紹介は難しい

個人的には、「この本おすすめなので是非読んでください!!」と言える自信がない。 そして、「どんな本がおすすめですか?」という質問にも答えることが難しい。 音楽とは違う気もしないでもない。 音楽よりも、本のほうが人生を変える力があるようにはみえる…

閾値と価格とメルカリ

これからメルカリを始めてみようと思う方にアドバイスをしたい。 徐々に温度を上げても蛙は気づかずに茹で上がってしまうというのは有名だが、これは人間の心理にも当てはまるのではないかと思う日々である。 消費税が10%となってだいぶ時間が経った。 私た…

メルカリと安物買いの銭失い

基本的に値段交渉や即購入など、ルールを作らずに私は出品し、譲っている。 しかし、ひとつの社会実験としてやってもいる。 思うことはいろいろとあり、日々積み上がっていく。 私はほとんどの本は大型書店で惜しまずに新品で高い本を買っている。 結果的に…

積読の効果

背伸びして難しい本に手を出す。 しかし全く分からない。 結局放置して積読になる。 そして挙げ句の果てに売ってしまう。 僕はこういうことを何回も繰り返している。(現在進行中) しかし、最近になって積読の効果を実感しはじめた。 「記憶に残る」 これに尽…

長時間問題あれこれ

頭の整理をしたいので、仮説を書いていきたい。 何故日本は長時間労働がまかり通っているのか。 まず、当たり前だが、全ての企業が長時間労働をしているとは考えていない。 しかし、マクロ的にはドイツと比べ日本は生産性が低く、一人あたりのGDPは低い。 こ…

生きづらさあれこれ

何故生きづらさを抱える人が多いのか。 少し考えてみてた。 日本は部分的に「価値観押し付け社会」でもあるように思われる。 同調圧力という言葉がある。 これは、ある角度からみれば「私たちの価値観に従うべきである」という意識が隠れている。 従って、こ…

あなたの長所短所は何ですか?問題

僕はこの質問に辟易している。 「それは何において、何に対するものでしょうか」 と突っ込みを入れたくなる。 質問をする側の質を問いたい。 しかしこの質問の本質はそこではないと思われる。 要するに、自分を客観的に見れているかどうか試されている。 そ…

矛盾の見つけ方

フラクタル構造の凄まじい点は、その応用力にある。 ある事象をフラクタル構造に当てはめ、相似していない部分が「矛盾」となる。 それだけである。 勿論、詭弁である可能性も高いので、これはあくまで手段のひとつとしたい。 (初めてこのブログに辿り着い…

汚い言葉を使うほどに汚い人間になる

フラクタル構造の発見という、ある種のパラダイムシフトは古代ギリシャ哲学における、ソクラテスの言説を強化したように感じる。 「完璧に不正を遂行できる人間は幸せだ」という命題に対し、ソクラテスは人間と国家は相似していることを前提に、国家から人間…

デヴィット・グレーバーは何故人気なのか

デヴィット・グレーバーは残念ながら世を去ってしまったが、彼の著書はメルカリですぐに売れ、一部の人に絶大な人気がある。 『負債論』をはじめ、『ブルシット・ジョブ』も売れ筋が良く、その解説書も 講談社新書から出るほどであった。 nainaiteiyan.haten…

政治あれこれ

シルバー民主主義という言葉がある。 端的に言えば、高齢化社会においては、票の分母が若年層よりも高齢層のほうが多いので、票数が命取りになりかねない政治家はとりあえず高齢層に支持される政策を掲げ、それにより若年層は不利になる、が通説だ。 まず、…

60点でも良いから書く

ブログで何を書いたらいいのか分からなかったり、書いても出来がいまいちで途中でやめたりする人がいるみたいである。 勿論、僕もそういう時期を経験してきたので気持ちが全く分からないわけではない。 ただ、思うところが一点ある。 そもそも、文章力という…

男性向け恋愛本の減少傾向について

2010年前後には水野敬也氏の『LOVE理論』等を筆頭に、様々な本が出版された。 恋愛工学なるものも一時は流行していた。 ところが近年、男性向けの「モテ本」が減少している。(感覚知なので誤りがあれば訂正したい) さて、この状況の裏の裏の裏を勘ぐるのが僕…

健康格差と効用について

日本は寿命がとにかく長い。 健康について、考えるべきことはある。 『この国の不寛容の果てに』に、平均寿命のトップが沖縄から横浜市青葉区に変わったことが書いてあった。 青葉区といえば、いわずもがな、高級住宅街である。 これはつまり、高収入の人間…

私たちはどこまで自由か

公共政策の手法として「ナッジ」というものがある。 nainaiteiyan.hatenablog.com 完全に否定するつもりはない。問題の解決手法のひとつとして、取り入れるべきとは感じる。 ただ、これは塵も積もれば「誘導」から「洗脳」に変わり得る。 私たちは、何かをす…

ビジネス書をレビューするとアクセス数が上がる

これはブログ3年弱の経験で嫌というほど目にしてきた現実である。 勿論、僕も読みたいから読んでレビューしたわけであるので、偉そうに言える立場にない。 ただ、僕はビジネス書は多数あるジャンルの中のひとつとして読んでいるだけである。 Google、Yahoo、…

日本経済の低迷に興味無し

毎日本屋さんに行くと、日本の経済に悲観的な本がずらりと並んでいるのが嫌でも分かる。 日本人と貧乏を結びつけるような本。 日本の大学教育に警鐘を鳴らす本。 日本の社会保障の危機を嘆く本。 日本のリーダーシップの無さを嘆く本。 シリコンバレーの勉強…

正義と善と資本主義

現代では正義が分裂している。 リバタリアニズム、コミュニズム、コミュニタリアニズム、リベラリズムetc. これは、「善」「善いこと」がひとつに定まらないことを意味するのだろうか。 プラトン「イデア」の存在を否定できる根拠になり得るのか。 今のとこ…

落ち着きがないときはアウトプット

今日は特段読みたい本がない。 月に1、2回こういうことがある。 おそらく頭の整理ができていない。 部屋で例えるならば、ぐちゃぐちゃになっていてゲームソフトが隠れていてやる気すら起きない。観たいDVDが隠れていて観る気も起きない。 それと同じような…

競争と反出生主義

格差問題を考えると避けられないテーマが「競争」となる。 酷な言い方になってしまうが、子供は生まれた瞬間から競争で満ちた世界に放り出される。競争に強い子供にとっては非常に楽しい世界かもしれない。 「反出生主義」の人間は一様ではないが、ドストエ…