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贈与論とメルカリについて

ルカリ以外にもジモティラクマ等のアプリの普及により、明らかに物が以前よりも循環するようになったことを感じる。

何気なく読んだ吉本隆明『読書の方法:なにを、どう読むか』のなかに、「贈与」が後期資本主義のキーワードであることが書かれていた。

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

また本日、書店にて岩野卓司『贈与論:資本主義を突き抜けるための哲学』青土社 (2019年) という本が目に入った。

近年、デヴィット・グレーバー『負債論』を始めとし、「贈与」が21世紀のキーワードであることを匂わせる本が増えてきているようにみえる。

そして、個人的にメルカリを利用することによってなんとなくではあるが、幸福感が増えてきているような気がしている。

何故か。

 

 

だいぶ前に、それについて軽く触れたことがある。

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

抽象的ではあるが、この時は経済の「運動」とアナロジーに着目した。

物がうまく循環していくことは経済学的にも「好景気」の状態であり、人々の幸福度は上がる。そして、それが人間の運動と相似する形になっていることを言いたかった。

運動をすれば気持ちが良い。つまり、それが「フラクタル構造」であるということを記事にした。

 

 

誰もが、本音では億万長者になりたいと思っているはずである。

経済的にも精神的にも「自由」でいられることを悪く感じる人はいない。

贈与がうまく機能する社会とは、おそらく究極的には万人がこの状態でいられることである。

 

 

 

メルカリのおかげで以前より躊躇せずに書店で本を買うことが可能になった。

本は高くつくが、メルカリで出品し、得られた対価でまた本を買うことができる時代となった。

「贈与」とまではいかなくとも、少し近づいたと言える。

そして、本を買うことの経済的損失を、以前よりも気にしないで済むようになった。

経済的にも精神的にも一段階「自由」となった。

これは経験に基づく実体験だ。

 

 

やはり「贈与」は社会全体の幸福を実現するヒントになると感じている。

 

 

つづく