整形や脱毛といった、コンプレックスを解消するためのビジネスはひとまず置いて、私は出版業界に蔓延っている(と思われる)コンプレックス商法についてさらっと言及したい。あくまで個人的見解。毎日欠かさず2店舗以上本屋に足を運ぶ私の個人的な体験を言語化したい。
自己啓発本コーナーに行けば「HSP(ハイパー・センシティブ・パーソン:とても繊細な人)」と仕事に関する本がある。発達障害も同様。
新書コーナーにおいても発達障害に関する本は多数ある。
ノンフィクションのコーナーも同様。
近年増え始めているようにみえる。
勿論、そうでない健常者に認知してもらえるという点においては有益だろう。
理解する人が増えることでコンプレックスは解消されていく。
しかしながら、このような障害というものは往々にして「社会的につくられた」ものであるという疑いは消えない。
病名が分かり、逆に精神的にホッとする人もいる。
しかし、本質はそこではないだろう、と個人的には思うのである。
左翼と思われても仕方がないが、コンプレックスがビジネスの標的になっていることはあまり心地が良くない。
精神科医フェリックス=ガタリ、哲学者ドゥルーズも精神疾患と政治について言及していた。
しかし、カウンセリングはそうではない。
対象外のものは決して安くはない。
情報収集は大事であると思うのである。
つづく