背伸びして難しい本に手を出す。
しかし全く分からない。
結局放置して積読になる。
そして挙げ句の果てに売ってしまう。
僕はこういうことを何回も繰り返している。(現在進行中)
しかし、最近になって積読の効果を実感しはじめた。
「記憶に残る」
これに尽きる。
決して安くはない本を、自分の為なら、と惜しまずに買う。
売るときに「やっぱり買わなければよかった」と後悔することによって記憶に残る。
間違いなく。
『コンヴィヴィアリティのための道具』
『ペルシア人の手紙』
といった難しい本は、のちに別の本のなかで出会うことが度々あった。
「ん、なんか覚えている。いや、あの本ではないか」
かくして、本と本は繋がっていき、ネットワークとなっていく。
一度繋がれば外れることはない。
記憶から消えることはない。
これが積読の威力だと感じる。
つづく