はてなブログ大学文学部

読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

閾値と価格とメルカリ

れからメルカリを始めてみようと思う方にアドバイスをしたい。

 

 

徐々に温度を上げても蛙は気づかずに茹で上がってしまうというのは有名だが、これは人間の心理にも当てはまるのではないかと思う日々である。

消費税が10%となってだいぶ時間が経った。

私たちはバカみたいに高い自動販売機の値段設定にも慣れてしまった。

 

 

値下げ交渉はほぼ毎日来る。

個人的に、交渉自体は自由なので許容範囲であるが、3割もの値下げは基本お断りしている。

また個人的には、良いと思った本は安く売らない。

アニミズムのようなもので、本だけは特別視している。

安く売るという行為は、著者の精神を買いかぶるようなものである。失礼ではないか。

 

 

定価よりは安くするものの、基本的に安くは売らない。

その値段に「慣れて」もらいたい。

すると、1ヶ月経てば1割ほどの値下げでも有りがたく受け取ってくれる人が現れる。

そういう人に読んでもらいたい。

これが読書を愛する人間のささやかな抵抗だ。

 

 

安い本には安っぽい人が集まる。

高い本には品の良い人が集まる。

これは必然。

 

 

つづく