プラトン『国家 (下) 』岩波文庫の370ページまで読み進める。
ようやく、『国家 (上) 』の議論のスタートとなった問い、
「完璧なまで不正を遂行できる者 (誰にもバレずに) は最も幸せな人間なのか」に対する解答が得られた。
優秀者支配制においては不可能だと結論付けた。その他の統治体制については言及されなかった。
不正とは自身の欲望に支配されることを意味する。
理性が本能の監督者となることができず、本能の暴走を止めることができない。
理想国家 (=優秀者支配制) においては、共同して成り立つなかで、不正を行う人間は何ら有益なものをもたらさない。
仮に、富を完璧に奪うことができたとしても自己の秩序が無いのだから欲望に振り回され他人からも信頼されず、孤独に不幸に暮らしていかなければならない。
以上がまとめになる。
その後、ソクラテスは詩について語り出す。
最後にもう一度まとめて記事にしたい。
つづく