僕は人生攻略だとか、ゲームのように生きるだとか、そんなことはどうでもいいのです。
遠回りは近道であり、近道は遠回りです。
逆説に抗うことはできないのです。
それが端的に現れているのが専門職だと思います。
先程、『裏道を行け』のレビューを書きました。
このなかに「クオンツ」という職業が出てきます。
端的にいえば、大学院レベル以上の高度な数学を使って金融市場の分析をする仕事です。
メガバンクのクオンツ職に就けば年収は軽く1000万は超えるみたいです。
でも、中学生、高校生の頃から「オレはクオンツなる」なんて人はほとんどいないと思われます。
ただ目の前の事を真剣に取り組んだ結果、流れに乗って辿り着いたのだと僕は思います。
計画的な人生、というものほどくだらないことはないと僕は考えます。
CAになると誓った方はコロナで挫折感を味わったと思います。
こういう時に、頑なな意志をもっているときに、世界レベルの災害の壁にぶち当たると、最悪の場合無気力になってしまいます。
「どうしてこんなことに・・・」
東日本大震災では、放射線によって危険地帯に指定され、農業を強制的に廃業され、自殺してしまった方がいました。
どんな人生が正解は分かりませんが、僕は偶然というものを「逆に」大事にするべきではと考えています。
コロナ禍で僕はしばらく就活をしない選択を選び取りました。
端的に言えば、直感です。
勿論、まだ働けるほど精神は安定していないのが現状です。
障害厚生年金でなんとか食いつないでいます。
今はほぼ一日の全てを、あらゆる書物の追求に割いています。
例えば、冒険に関する本を手に取りました。
すると、漂流の話が出てきて、そのなかに紹介されていて、実はつんどくになっている本がありました。
急に興味が出てきて、その本の読書を再開しました。
「たまたまそのエッセイが目に入った」
これは計算では予測不可能な連鎖です。
僕はそこに芸術的な美を感じました。
合理、勘定、最適解。無機的な美。
数学的な美と芸術的な美は一致するのか。否か。
この問題を考えるのは好きです。
数学的に生きるのか。直感で生きるのか。
僕は前者に向いていないので後者で頑張ってます。
つづく