ハイデガーは、真理について、
「隠れているものを現すこと」と言った。
ハイデガーをハイデガーの本から学ぶことは素人には不可能ではあるものの、
最近、少しずつ、ハイデガーが「どんなことを考えていたのか」くらいであれば多少は理解できるようになってきたように思う。
視点をずらす。
ここに哲学と芸術の接点があるように僕は見える。
哲学は世界をひねくれた仕方で見るように、
芸術家もまた世界を異質な仕方で捉える。
哲学はそれを文章で、
芸術家は作品で表現する。
最近僕は、真理がどうなっているか、という終わりの見えないことはあまり考えなくなった。
芸術のように視点を変えて物事を見ていくほうが楽しいと感じることは多い。
つづく