昨日買った、松岡正剛『感ビジネス』を読み進めた。
この方、僕が畏敬の念を抱く仲正昌樹氏の本を「文章がヘタクソ」と批判していたが、確かに松岡正剛氏の本は読みやすい。
文章の書き方は松岡氏を真似すれば良いと思う。
心理学コーナーに『報酬主義をこえて』(法政大学出版局)という本がある。
これがコンサルへの批判でもあるということを今日知った。
『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です』の書評のページに面白いことが書いてあった。コンサルは評価項目を多く設定しすぎたり、企業の最適化への過信や予測的ビジネスモデル主義には大きな過ちがあったとのこと。
最後の最後で、結局、「早い失敗が良い」ということであった。
それはさておいて、コンサルは胡散臭さとブルシットジョブ感が否めない。
とりあえず、僕は「自己啓発を読んでおけば安心 = コンサルに任せておけば安心」と解釈した。
中国にまつわる面白い諺も教えてくれた。
「一人では龍になれるが、三人になると虫になる」
失笑した。
これまた示唆に富む言葉である。
一貫して松岡正剛氏の本は、本の紹介が上手い。いや、本人は紹介するつもりはないのだろうけれども、本に出てくるものはすぐに買いたくなるくらい上手い。
僕はこの方以上に本の紹介が上手い人をまだ知らない。
つづく