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考えるヒント33

遠近法と思考

コンクリートの道を歩く。

目の前は粗く見えるが、少し先のコンクリートは一色に見える。

 

 

「一色に見える」ことと「一色である」ことは必ずしも一致しない。

この場合、視力に難がある。

 

 

「もっと広い視野で物事を見ろ」と怒られる。

しかしながら、高い位置で物事をみても、「一色に見える」ようでは本末転倒ではないか。

 

 

結局は望遠鏡が必要なのである。

しかし、それでは今度視界が狭くなる。

物事は遠近法に支配されているようにも見える。

 

 

世界全体を同時に同じ大きさで見ることは不可能である。

つづく