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考えるヒント30

本質主義・多層構造・パイの実

僕は「物事の本質」という言葉をこのブログで頻繁に使ってしまった。

本質主義」という鋳型があるらしい。

その対極にあるのが「文脈主義」であるとのこと。

 

参考文献:Robert Stecker 『分析美学入門』勁草書房 2013年

 

 

本質主義は「静的」であって、文脈主義は「動的」であるとのこと。

つまり、本質は真理、プラトンの「イデア」のようなもので一元的。かつ不変的。

文脈主義は文脈ごとに意味が変わる、「可変的」な考え方だろう。

 

 

 

本質とは深掘りし、深掘りし、複数の層に切り込んでいく末にみえてくるもの。

パイの実も、数十層のパイでコーティングされているみたいだ。

最近は体重を気にして食べられないのが残念だ。

 

 

つまり、本質は内部にある「チョコ」みたいなものだろう。

では文脈主義はどうだろう。

 

 

 

音楽は「脈」に近い。というのも、音符が列なって構成される。

音符を一列に印刷すれば巻物が必要になるだろう。

人間の脈がいくつもの方向に分かれていくのと同じように、「解釈」も人それぞれ左に行ったり、右に行ったり、上に行ったりするのだろう。

そのようなお菓子はあっただろうか。

なかなかみつからない。グミ?

 

 

つづく