はてなブログ大学文学部

読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

考えるヒント22

嫌悪と回避、そして不安 もしかしたら、嫌悪は回避のためのサインかもしれない。 何事も度が過ぎれば毒になる。 例えば、笑い過ぎると怖くなる時がある。 自分が制御できなくなるのでは、という不安だ。 勿論、そんな経験をする人は少数かもしれない。 不安…

メタ認知・文明・不幸・ルソー

参考文献 : ルトガー・ブレグマン『human kind』文藝春秋2021年 本書によれば、ルソーはホッブズとは対極的で性善説を唱えた。 しかしながら、人間を戦争に導き、あらゆる人を不幸にしたのは「文明」と説いたことはホッブズと違う。 僕はメタ認知を想起した…

同情と遠近法

人は他人の痛みに同情するが、それは傍観者としての場合。 小さいものが大きく見え、大きいものが小さく見えるのが遠近法の作用。 痛みも同じである。 小さな痛みも、当事者として大きく見えてしまう場合、必然的に他者の大きな痛みが小さく見えてしまう。 …

多読は点をばらまく

実験的に、1日20~30冊を断片的に、横断的に読んでいる。 しかしながら、ジャンルが近いものでも何かピントくる確率が少ない感覚がある。 多読にも技術があり、おそらく僕は初心者である。 今のところは、やはり2、3時間、一冊ずつまとまった単位で読書をし…

交換・集中・反復

こちらの記事を統合 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー AからBの場所へ移動することを、僕は空間の「交換」と呼びたい。 …

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」 ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? 人生を豊かに暮らす為 はてなブログを始めたきっかけは? なんとなく 自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事? nainaiteiyan.hatenab…

考えるヒント21

定期的に書きますが、このカテゴリーは結論の見えない、断片的なエッセイです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 多元論の罠 価値観は多様性であり多元的。いろんな方がいる。 しかし、多様性という言葉を乱用していては思考停止…

美しさと利便性は相容れるか

京都駅周辺は時に、直線的、人工的でブロックのような街であり、「ひどい」と言われることがある。 しかし、シンプルなものも「美しい」と言われる芸術。 この矛盾がまだ僕にはわからない。 少なくとも、機能性は良いはずだ。 無駄な死角が少ない。運転はし…

客観性を必要とする幸福

ただ楽しい、ただ幸せ、と思うだけ、言うだけでは幸せとは考えられない。 薬物による理性の崩壊、洗脳による人格の崩壊。 この類いの人間も同じことを感じることはできる。 しかしながら、それは錯覚である、と普通の人であれば思う。 トルストイが、幸せは…

筋肉と情報

簡単に手に入るものは簡単に離れていく。 情報もしかり。 毎日ニュースは簡単に手に入りつつも、一週間前のニュースはだいたい忘れる。 恋愛もしかり。 簡単についてくる人は簡単に離れていく。(僕の悲しい経験から) しかし筋肉は違う。 筋肉は簡単に付かな…

考えるヒント20

幸福の要素 「やりたいことは複合的」と書いた。 nainaiteiyan.hatenablog.com 幸福もその可能性があるとみた。 「○○でありながら△△の状態」 「□□を持ちつつ、☆☆をも併せ持つ状態」など。 例えば、よくある話で、何もリスクを取らない事はリスクである、とい…

法と細胞

マスクの転売を規制する法律を急いで整備したように、法律も細胞と同様に時間と共に変わりゆく。 しかし、細胞の構成物質や形態までもが変わるわけではないように、法律も重要な部分は変わらないように見える。 細胞には水や栄養素が必要とするように。 法に…

考えるヒント19

反復と偶数 音楽は同じメロディを4回繰り返して次へ進むことが多い。 勿論例外もたくさんある。 僕は数学的な意味を見出せずにはいられない。 奇数は偶数と比べて、生活に馴染みが少ないような気がする。 駅のホームはほとんど偶数だけ存在し、(1番線があれ…

「やりたいこと」は複合的

何事も「掛け算」が大事だと僕は考えている。 例えば「読書」。 僕はどんな空間でも読書ができる、と言えるほどの自信はない。 人は2時間同じ空間、同じ作業をするとそのあとは効率が悪くなると言われている。(『神・時間術』著者:樺沢紫苑氏より) 今やって…

考えるヒント18

概念と道連れ 例えば、「競争を降りる」とする。 しかしながら、それは「人と関わることをやめる」こととは全く関係がない。 ところが、場合によっては 「あいつは逃げた」 「引きこもったか」 と言われて、勘違いするパターンが少なからずある。 ある概念が…

思うことと事実であることの不思議

今日は明晰夢を見た。 夢を夢と認識して見る夢。 では現実は夢なのか。 これを突き詰めると面白いことがわかる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー A1:「これは夢だな、と思って見る夢」 B1:「これは現実だな、と思って見る現実」 C1:「これは…

徳の極限値

僕は徳に関する本が好きになった。 池田晶子さんは「自分だけは善く生きようと思う」という主旨の文章を書いていた。 きっと池田さんも、半ば狂気じみたこの世界に何か思うことがあったのだろう。 徳には大きく二つの性質があるように思われる。 マクロ的な…

恋愛に期待はしないが全くしないこともない

今の生き方にしっくり来る。 逆説に打ち勝ち、不自由に打ち勝ち、競争もすり抜け、不幸にもならない。 それは、量子力学の考え方に似ている。 ONでもありOFFでもある状態。 期待しないがしてもいる状態。 世の中がフラクタル構造であれば、必ず失敗する時は…

嫉妬は自分への愛情不足から

「何で俺よりもレベルの低いあんな奴とイチャイチャしてるんだ、、、」 僕は高校生の頃、とんでもなく子供だった。 ナルシストは自己愛者ともいうらしいのだけれども。 実は違うのではと思いつつある。 ナルシストも嫉妬する。 自信がない時。 それは自分に…

型を学びながらも型にハマる

日本の大学で哲学することは、哲学史を掘り下げたり、ポストモダン系の哲学者を研究したりと、日本の「格下」感が否めない。 勿論、最先端をいっている方もいるかもしれないが、僕みたいな庶民に届かない。 届かないので、やはりいないのではと思ってしまう…

考えるヒント17

こちらを掘り下げたいが、結論が見えないので考えるヒントのほうに分類しておく。 nainaiteiyan.hatenablog.com 閾値と哲学、重力波 近年まで重力波は装置でとらえきれなかった。 それは、あまりにもセンサーに反応しないくらい微細なものであったからに違い…

感覚閾値・哲学・言語

感覚閾値とは、感覚(痛い、痒いなど)を自覚できるための「最小の値」のことである。 つまり、閾値より低い刺激は感じることができない。 言語はとにかく曖昧で、突き詰めすぎるとトートロジーに陥る。 トートロジーとは「同語反復」のことで、言葉を同じ言葉…

自信が増すほど誤った結論に達するリスクが高まる

参考文献:クリス・ブラッドリー、スヴェン・シュミット『マッキンゼーホーケスティック戦略』東洋経済新報社2019年 これは僕自身へのメッセージである。 人は詳細な情報を持てば持つほど、己の考えに固執してしまうのかもしれない。 僕も同じである。 その…

考えるヒント16

9を掘り下げる nainaiteiyan.hatenablog.com 度数と症状 程々の悲しみは人に「強さ」を与えるように思える。 そういう歌があった。 程々の苦痛も強さを与えるように思える。 しかしながら、度を超えると「精神疾患」に繋がる。 食べ過ぎると胃もたれを起こし…

動機と反復

アンダーマイニング効果というものがある。 こちらを掘り下げ。 nainaiteiyan.hatenablog.com しかしながら、心理学は「仮説」止まりである。 99.9%は仮説である、という本もある。(光文社新書) 内的な動機 「楽しい!」 「これができる自分スゲー!」 外的…

新しいアイデアは結晶化した意味作用を破壊する

保守的な人間に対して、 「古い考え方」「時代遅れ」 という言い方がされる。 しかし、僕は曖昧が嫌いである。 古い考えとはなんぞや。 時代遅れとはなんぞや。 そう言うのは容易いが、本質は深い。 つまりはこうだ、 古い考えとは、ある抽象的な概念が「結…

数式・思想・歴史

考えるヒントのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 僕は思うに、 数式≒事実 事実≒歴史 と考える。 数式が出した答えは「不変」 世界大戦があった「事実」もまた「不変」である。 数式に「言語」を代入し、「解釈」を試みるのが統計学の仕事。 思想もまた、…

気持ちよく運動することのメリットについて

昨日はたまたま晴れたのでまたサイクリングをした。 どうしても河川敷を自転車で滑走したかった。 気付けば50km走った。 多少、乳酸がたまった感じが今もする。 しかし筋肉痛まではいかない。 土地柄、坂道が多い。 昨日は平面的なルートだったので走りやす…

文武両道の本当の意味について

走っている人が多い。 サイクリングしている人が多い。 しかもかなりのスピードである。 体力がアスリート並みにある人は、相対的には1日を30時間持っているようなもの。 移動が速い、休む時間は少なくて良い、仕事も速い、とにかく動きが速い。 そして、仕…

考えるヒント15

哲学には現象学というジャンルがある。 また、脳は入力(=知覚)された情報からある程度予測して映像を作りだしているという説もある。 現象学は、脳と対象物(=知覚の対象 :例、景色や道路など)が本当に独立しているのかどうかを確かめる学問でもある。 目が…