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メタ認知・文明・不幸・ルソー

参考文献 : ルトガー・ブレグマン『human kind』文藝春秋2021年



本書によれば、ルソーはホッブズとは対極的で性善説を唱えた。
しかしながら、人間を戦争に導き、あらゆる人を不幸にしたのは「文明」と説いたことはホッブズと違う。




僕はメタ認知を想起した。
人は物事に対してどう解釈を与えるのかは、個人の「認知の仕方」次第だ。





うつ病の方は「気分が落ちるほうの解釈」を選びがちである。
破滅型思考、全か無か、結論の飛躍、などと呼ばれる。いろいろな解釈の仕方が存在する。




つまりは、「解釈」とはある意味、「観念的」なものと言える。
貨幣も同じである。
貨幣に価値があるのは誰もがその「観念」を共有しているからに過ぎない。




ルソーの言ったことは、もしかすれば、メタ認知的な解釈の仕方で、人類は「文明」という「観念」によって、半ば、何か「見えざるもの」に先導される形で、結果的にうつ状態のように陥ってしまった、そういうお話なのではないかと思った。



噛み砕いていうと、



個人の力では「社会」は変えられない、という主張、


悲観しがちな人が言う「気分」が優れないという主張、(前述したメタ認知のお話)


人類の力では「文明による不幸(戦争⇒資本主義⇒今日の社会問題)」はどうしようもできない、という主張らが何か相似しているように思えた。
つづく