読んだ本
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日記
小室直樹は、マックス・ウェーバーが「宗教とは行動様式(=エートス)である」と述べたことを語る。
広い意味では「習慣」でもあり、例えば、起きたら歯を磨くのも「エートス」であると小室直樹は語る。
「空気を読む」も日本人の行動様式であり、つまりこれが小室直樹のいう「日本教」であるということであった。
また、宗教を意味する「religion」のもともとの意味が「繰り返し読む」という意味であったことは今日初めて知った。
ドイツ語の「エートス」は英語では「エシックス」、つまり「倫理」であるということも初めて知った。
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小室直樹はイスラム教、キリスト教、ユダヤ教の3つは「啓典宗教」であると述べた。
これは「最高教典」を持つ宗教のことを指し、その教えは「絶対であるか、ほとんど絶対である」と小室直樹は述べた。
がそれに相当するということであった。
ラス・カサスという人物がスペイン人による先住民虐殺の記録を残している。
小室直樹氏はこの話に言及し、これは『旧約聖書』の「ヨシュア記」第八章~第十二章の「異民族は皆殺しにせよ」という教えによるのだという。
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ニーチェ「神は死んだ」のは何故なのか。デカルトから始まった科学が神を人間の支配下においた。だから人間は万能になった気になり「神は死んだ」と宣言される。
このあまりにも短絡的な理解ではニーチェの本を理解することは不可能だと常々感じる。
宗教への理解なしにニーチェを読むのは馬鹿げていると思えたのであった。
(読書日記1014の訂正)
カントは「公」、つまり個人は組織に従属する限りは自由などなく、「私」においてのみ組織の批判をせよ、と述べた。
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