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執行草舟『脱人間論』講談社 (2020) 読了

引用元:版元ドットコム

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感想

 

 

ニーチェ「神は死んだ」がただの妄想だと思う人は今一度モリス・バーマン『デカルトからベイトソンヘ』を読まなければならない。

 

 

精神疾患が部分的に「つくられたもの」であると到底思えない人はミシェル・フーコー『狂気の歴史』を読まなければならない。

 

 

ヒューマニズムが正気と狂気の主客転倒であると思えない人は本書、『脱人間論』を読まなければならない。

 

 

現代ヒューマニズムの精神構造を疑えない人は「社畜」も「家畜」だと理解することはできない。

 

 

現代ヒューマニズムは「権利・幸福・保証・お金」を最高価値と置いているものだと理解しなければならない。

 

 

戦争の時代においては「生きるか死ぬか」が、経済中心の現代では「損するか得するか」にただシフトしたに過ぎず、戦争の否定は国家の否定、正義の否定であることを理解しなければならない。

 

 

正義なき人間は「家畜」であると理解しなければならない。

 

 

文学を「役に立たないもの」としてしか捉えられない人は自身が「家畜」であることを理解し得ない。

 

 

執行草舟氏のいう「脱人間」とは現代のエクソダスであり、苦悩から逃げるのではなく「家畜」としての「人間」を拒否する存在であることを理解しなければならない。

 

 

「脱人間」を遂行するには「苦悩」を受け入れなければならない。

 

 

「苦悩を受け入れる」とは悩み抜くこと(池田晶子の定義に即すれば、それはただ「考える」ということである)を一生つづけなければならない。

 

 

以上を理解し、「脱人間」を貫徹することが「真の人間」であることを理解しなければならない。

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