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宮台真司『14歳からの社会学』読了

引用元:版元ドットコム

つづきを読み終えた。

 

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日記

 

後半は「共通前提」が崩壊した世の中、仕事をどう選ぶべきか、どう生きるかといった深いテーマが語られた。

途中、「自由意思」についてカント『純粋理性批判』と『実践理性批判』の話が挿入されたりと、個人的には読みやすく面白い本であった。

 

 

自由意思問題は、「決定論」に従えば全ての責任は原点であるビックバンに帰属される。

それでは社会が混乱するので「非決定論」に従って考察されたのが後者の『実践理性批判』と説明された。

「自由」については個人的に納得がいくまで考えきったので、特段新しい発見はなかったが、宮台氏が一度はカントに批判的で(主にナンパ期)、そのあとは再びカントに立ち返ったことが読み取れた。

欲望と自由については「プラトン『国家』などを読めば理解が深まるぞ」と心の中で呟いた矢先に、後半の読書案内欄に『国家』が載っていたので「ああ、当然彼もプラトンをほとんど読み尽くしたんだな」と感じた。

 

 

宮台氏が過去にどういうことを考えたのか確認したいと思い読み始めたが、新しい発見も当然あり(前回の記事に記載)、楽しく社会学を学べる読書時間であった。

 

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関連図書

 

宮台真司『崩壊を加速させよ』blueprint

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