以下の続きである。
問題は、「何故水に染み込んだインクは元に戻らないのか。」である。
これを考えると、少しだけ時間のカラクリが見えてこないだろうか。
コインは投げた回数だけ、表と裏の比率が均等になっていく。
大数の法則は端的に言えば「量」の話である。
ただ、「統計値としては」量と均等さは相関する。
それは、「コインの確率」に説明を与えるけれども、「次に出るのは表なのか、裏なのか」を予測する材料は与えない。
ということは、何故逆に戻らないのか、をコインの例で考えるならば、時間とはどれだけ統計値を残したのかを示す指標なのかもしれない。
そこに人間の認識も加わって。
確率・統計・時間は密接に関わっている気がした。
つづく