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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

一週間のまとめ2022 0205

一週間お疲れ様でした。 来週も元気に読書していきます。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hate…

読書日記104

伊藤守『コミュニケーション資本主義と<コモン>の探求 : ポスト・ヒューマン時代のメディア論』東京大学出版会(2019年)を読む。 GAFAの台頭によってSNS等で人々の声が共有可能になり民主主義が強化されたかのように見える。 ところが負の側面もある。 例えば…

読書日記103

勁草書房『政治において正しいとはどういうことか ポスト基礎付け主義と規範の行方』(2019年)を読む。 2022年の1月は政治についてとことん考えてきた。 正義の定義は時代が進むごとに細分化されている。 今は「善き社会」のあり方が揺らいでいる。 そんなな…

読書日記102

城戸淳二/坂本桂一『学者になるか、起業家になるか 理系の未来は明るい』PHP新書(2011年)を読む。 坂本氏「1日24時間仕事のことを考えている。」 「一生懸命仕事をやっていると言いながら、夕方には家族とご飯を食べている人とは人生に差が出る」等、エネル…

自意識とレッテル貼りと読書と

外に出るのが怖い。 周りの目が怖い。 人が怖い。 この心理はいったいなんなのか。 僕が思うに、この心理は無意識的にレッテル貼りをしているのではないだろうか。 つまり、「社会は自分を冷たい目で見ている」というようなレッテルである。 そこに確かな根…

大川宏洋『幸福の科学との訣別 私の父は大川隆法だった』文藝春秋(2020年)読了

こちらのつづきを読み終える。 nainaiteiyan.hatenablog.com 僕はまずビジネス的な視点からこの本の内容について書きたい。 やはり教祖にはカリスマ性がある。人を惹き付ける。何故か。 この本から読み取れるそのカリスマの性質とは以下のとおり。 ・気に入…

読書日記101

熊代亨『何者かになりたい』イースト・プレス(2021年)を読む。 精神科医の本である。 昨今は「インフルエンサー」になるべく、必死に動画を作成して読者を獲得しようと躍起になる人が多い。僕もその部類の人間になりつつある。 正社員の平均年収はバブル期を…

読書日記1~100

nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.h…

読書日記100

大川宏洋『幸福科学との訣別 私の父は大川隆法だった』文藝春秋(2020年)を読む。 何か面白そうなルポルタージュかノンフィクションがないかなと思いながら書店に行き、発見。 1/4ほど読み進める。 宗教というものは往々にして他宗教と対立する。 「あれは間…

中川淳一郎/山本一郎/漆原直行『読書で賢く生きる。ビジネススキル探しを超えて』ベスト新書(2015年)読了

こちらを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com この本が言わんとしていることは以下の通り。 ・自己啓発本は内容がいつの時代もほぼ同じで、同じようなことを言葉を変えて言っているにすぎない。 ・ジャンル問わずいろんな本を読もう。 ・中川氏「労働…

読書日記99

こちらのつづきを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本書は自己啓発自体を批判しているのではなく、やはり商業的な面を批判している。 失われた30年と言われるが、それと相反する形でビジネス書はよく売れている。 つまり、救いを求めて買う人が大勢…

読書日記98

こちらのつづきを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本日はシャルル・フーリエの項を読む。 フーリエの情念に関する理論は、著者も指摘するように完璧なまでに空想であった。 例えば、万有引力をアナロジーとして人間の心理に代入することによって、…

読書日記97

中川淳一郎/山本一郎/漆原直行『読書で賢く生きる。ビジネススキル探しを超えて』ベスト新書(2015年)を読む。 久しぶりにビジネス本を批判する新書を発見した。(斎藤正明『自己啓発は私を啓発しない』を買ったのはだいぶ前であった。) Twitterで「オレ、読書…

BOOK・OFFの魅力

本日久々にBOOK・OFFへ行った。 町の本屋さんよりBOOK・OFFのほうが絶対的に良い点がある。 新書のラインナップが豊富である。 僕は今まで相当な数の新書には目を通したつもりであるが、それでも見たことがないようなタイトルを未だに見つける。 それは、裏…

メルカリとモラルと価格と信念と

メルカリには大変お世話になっている。 メルカリがなければこんなに沢山本は読めなかった。買えなかった。 1100件の取引を行えば見えてくるものがある。 勿論、僕は出品がメインである。出品者として感じることがある。 というのも、コメントに丁寧に対応し…

読書日記96

山里亮太『天才はあきらめた』朝日文庫(2018年)を読む。 山里氏が努力家であることはテレビをみていてなんとなく理解していたが、半分ほど読み進めると、やはり人とは違うものを感じる。 しっかりと受験勉強に勤しみ関西大学に合格し、NSCの試験もパス。 僕…

読書日記95

こちらのつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 今となってはまあ当たり前なのかもしれないけれども、「恋愛格差」は年収と相関性がある。 本書では、年収が高く恋愛経験も豊富な人を「恋愛強者」と呼んでいる。 確かに恋愛は弱肉強食的な要素はある。…

読書日記94

こちらのつづきを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本日は「進化論編」 ざっくりまとめるとこうである。 ハミルトンから始まる現代の進化論は、ダーウィンの「種の保存」理論では説明しきれなかった事が、ドーキンス氏『利己的な遺伝子』の理論によ…

読書日記93

橘玲『「読まなくていい本」読書案内 知の最前線を5日間で探検する』筑摩書房(2015年)を読む。 橘氏はソーカル事件を紹介し、ポスト構造主義の思想が知のパラダイムによって陳腐化され、もはや今読むに値しない、と言う。 ソーカル事件とは、一言で言えば理…

マッキンタイア『美徳なき時代』を読む

アラスデア・マッキンタイア『美徳なき時代』みすず書房を読む。 初版は2004年である。本書は現代における道徳的危機を、系譜を辿りながら検討していく本である。 まずマッキンタイアは本書の序盤で情緒主義の批判をする。 情緒主義とは、端的に言えば道徳の…

『負債論』第四章から

つづきを読み進める。 本日は第四章の半分までまとめる。 nainaiteiyan.hatenablog.com 三章では、国家が貨幣を造ったという「信用理論」の巧みな罠を解体した。 「原初的負債」という概念は宗教と密接に絡んでいる。 信用論者はサンスクリット語で書かれた…

ウェルビーイングの威力

晴天です。 非常に気分がよいです。 至福のひとときです。 少し前は、人生には幸福の追求よりももっと大事なことがあるかもしれないと考えていました。 しかし、何かを成し遂げる際に、幸福度は生産性と相関があることを忘れるべきではないと考えました。 そ…

読書日記92

ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』を読む。 文学と政治の接点を勉強するために、マイケル・ノース『一九二二年を読む モダンの現場に戻って』水声社(2021年)という本を買ってみたものの、内容があまり頭に入ってこなかった為、論考の対象となっていたユリ…

読書日記91

森博嗣『自由をつくる 自在に生きる』集英社新書(2009年)を読む。 「人生の目的は自由の獲得である」 他者からの自由と社会からの自由。 森氏は、常識によって人は不自由になっていると指摘する。 だいたい皆同じような行動をとり、同じような考えを持ってい…

「原初的負債」という20世紀の罠

こちらのつづきを読み進める。 本日は第三章の終わりまでまとめる。 (※あくまで個人的に咀嚼⇒解釈⇒要約しているので、今後間違いが分かれば修正していく。) nainaiteiyan.hatenablog.com 二章では、あらゆる取引は「信用」で行われていて、そこに「貨幣」と…

読書日記90

ピエール=フランソワ・モロー『スピノザ入門』(文庫クセジュ)を読む。 白水社は個人的にお気に入りの出版社である。 スピノザの伝記的な本である。 エチカを読みつつこちらも読み進めている。 nainaiteiyan.hatenablog.com この本は素晴らしい。 スピノザが…

読書日記89

こちらの続きを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com ノージックの最小国家について、所有権の視点から論じられている。 僕はノージックに賛同できない。 所有権を担保できれば機会の平等は実現される。教育サービスがしっかり届いているという前提のも…

考えるヒント36

幾何学・相似 『命題コレクション 社会学』ちくま学芸文庫を読みヒントを得る。 ある物事とある物事が相似関係にあることを説明するには、幾何学的に図式化すればある程度説得力が付いてくる。 例えばマズローの欲求理論はピラミッドの図で説明されている。 …