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読書日記103

草書房『政治において正しいとはどういうことか ポスト基礎付け主義と規範の行方』(2019年)を読む。

2022年の1月は政治についてとことん考えてきた。

正義の定義は時代が進むごとに細分化されている。

今は「善き社会」のあり方が揺らいでいる。

そんななかで、本格的な現代の政治論争を読んでみようと思った。

 

 

本書で問われているのは、「正義とはなにか」ではなく、「善き社会のあり方とは」である。

現代は自己主張と正義が混在し、人々は政治的な正しさを求めることにことごとく失敗していると本書は指摘する。

 

 

近代の課題は、前近代(マキャベリ等)の知恵や規範を、理性の力で暴き出すことにあったが、リチャード・ローティを代表とするプラグマティストの思想家たちが、その「近代」の理性の不確実性をあぶり出してしまったことによって規範というものが崩壊してしまった。

ローティの「反基礎付け主義」に対するアンチテーゼとして本書で「ポスト基礎付け主義」が展開される。

 

 

多様化し、各々の方向に拡散し、膨張していくように見えるこの社会をうまくまとめあげる仕事を僕は考えていきたい、そして携わっていきたいと思うようになる。

つづく

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この本に関係のある本

中山元『正義論の名著』

山口真由『リベラルという病』

 

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