2022-02-02から1日間の記事一覧
橘玲『「読まなくていい本」読書案内 知の最前線を5日間で探検する』筑摩書房(2015年)を読む。 橘氏はソーカル事件を紹介し、ポスト構造主義の思想が知のパラダイムによって陳腐化され、もはや今読むに値しない、と言う。 ソーカル事件とは、一言で言えば理…
アラスデア・マッキンタイア『美徳なき時代』みすず書房を読む。 初版は2004年である。本書は現代における道徳的危機を、系譜を辿りながら検討していく本である。 まずマッキンタイアは本書の序盤で情緒主義の批判をする。 情緒主義とは、端的に言えば道徳の…
つづきを読み進める。 本日は第四章の半分までまとめる。 nainaiteiyan.hatenablog.com 三章では、国家が貨幣を造ったという「信用理論」の巧みな罠を解体した。 「原初的負債」という概念は宗教と密接に絡んでいる。 信用論者はサンスクリット語で書かれた…
晴天です。 非常に気分がよいです。 至福のひとときです。 少し前は、人生には幸福の追求よりももっと大事なことがあるかもしれないと考えていました。 しかし、何かを成し遂げる際に、幸福度は生産性と相関があることを忘れるべきではないと考えました。 そ…
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』を読む。 文学と政治の接点を勉強するために、マイケル・ノース『一九二二年を読む モダンの現場に戻って』水声社(2021年)という本を買ってみたものの、内容があまり頭に入ってこなかった為、論考の対象となっていたユリ…