はてなブログ大学文学部

読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2022-03-30から1日間の記事一覧

読書日記232

佐藤郁哉『大学改革の迷走』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com この本は資本主義と官僚制の縮図を端的に表しているなと感じた。 政策文書に「KPI」「PDCA」などの「和製英語」が続出。 著者によれば、「PDCA」は工場に関する概念のようなもので…

読書日記231

佐藤郁哉『大学改革の迷走』ちくま新書 (2019年) を読む。 今月は政治哲学や経済についていろいろ思いをめぐらせてきた。 ダニエル・サスキンド氏の本に刺激され、僕は教育に何か可能性を見出せないかと考え、まずは今日の大学事情を把握することに努めよう…

読書日記230

堀内進之介『善意という暴力』幻冬舎新書(2019年)を読む。 社会心理学の視点から正義やバッシング等について書かれた本である。 興味を持ち読む。 ポール・ブルームは著書『反共感論』において、共感を道徳心の指針としてはならないと書いた。人間には「スポ…

雨宮処凛『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』読了

こちらの本を読み終える。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本書を読み終えて率直に感じたことは、「やっぱり人間って分からないなあ」というものだった。 例えば、延命治療を望まない患者が、他人に迷惑をかけたくないからという理由であったりすることがしば…