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読書日記395

リー・イーグルトン『文学という出来事』平凡社 (2018年) を読む。

ウィトゲンシュタインはあらゆるゲームにおけるなんらかの単一な要素があるか考えた。

しかしながら、結論としては「無い」であった。

そして、唯一あるものは複雑に交差する「類似性」であるとした。

(家族的類似性理論:famility resemblance theory)

 

 

文学理論家たちは芸術の定義について議論を交わした。

と、このあたりまで読む。

そもそも、何故私はこのような本に惹かれているのかというと、「虚構」の力についてもう一度見直してみようと考えたからである。

 

 

ごっこ、どろけい。

「遊び」は「ゲーム」であり、ウィトゲンシュタインの考察の対象もまた、「ゲーム」であった。

子供時代、何事も新鮮で楽しかったあの日をもう一度取り戻したい。

個人的には「遊び」をもっと豊かに、クリエイティブにハッピーにしたいと考えている。

 

 

哲学も十分「遊び」の範疇にはあるとは思うが、まだまだ自分のしていることは「おあそび」であって本質ではないような気はする。

 

 

文学は基本的にフィクションであり「虚構」である。

しかし、多くの人を惹き付ける。

現代小説をバカにする知識人は多くいるが、私は「待った」をしたい。

 

 

虚構を持って虚構を制する。

つづく