はてなブログ大学文学部読書研究科

読書と哲学がメインです(毎日更新)

2022-05-13から1日間の記事一覧

中身がない、とは

知識人は往々にして大衆文化を軽蔑する。 「A○B48の音楽は中身がない」 「最近の小説は中身が空っぽ」 池田晶子氏は「ないものはない」という、存在論的なアプローチから「ある」ものと「ない」ものとの間にある断絶について語った。 中身がない、とは何を意…

読書日記396

テリー・イーグルトン『文学という出来事』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com イーグルトンは、文学とは何かという漠然としたものを語る。 ある人間は「文学的虚構とはある命題を構成しなければならない」と述べ、ある人間は「作品内においてな…

読書日記395

テリー・イーグルトン『文学という出来事』平凡社 (2018年) を読む。 ウィトゲンシュタインはあらゆるゲームにおけるなんらかの単一な要素があるか考えた。 しかしながら、結論としては「無い」であった。 そして、唯一あるものは複雑に交差する「類似性」で…

読書日記394

池田晶子『オン!埴谷雄高との形而上対話』講談社 (1995年) と、 フランクル『虚無感について』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 埴谷雄高の『死霊』は簡単ではない。 故に、挫折して積読のままになっている。 池田晶子いわく、「あんな人は他…

読書日記393

フランクル『虚無感について:心理学と哲学への挑戦』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 74ページにはロゴセラピーの本質について書かれている。 ”ロゴセラピーの考えでは、自己超越は実存の本質である。実存とは、それがそれ自体ではない何かを…

今月の読書で考えるべきこと

生きづらさ、格差、分断、コロナ、戦争、自殺の蔓延。 賃金が上がらない。自己啓発に走る人が増える。 政府への不信。マスメディアへの不信。 フェイクの時代。アルゴリズムの時代。監視社会の時代。言論統制の時代。 確かに生きづらさは増している。 そこで…