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読書日記707

浅田彰『逃走論 スキゾ・キッズの冒険』ちくま文庫(1986)

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メモ

 

なし

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日記

 

真面目に二時間くらい読んでいたが何一つ吸収できないくらいに、何を言っているのか分からなかった。

本書について残念ながら書けることはない。力がない。

 

 

せいぜい確認できたのは、彼らのいう分子革命、モル革命が「ノマディズム」であるということ。

仲正氏の本で確認した通りであった。

それがなんだ、だからなんだという訳であるが、とにもかくにも、資本主義の終わりについて思想家たちは昔から延々と語りつづけているが、今あるのは一向に終わりは見えないという現実ではないだろうか。

 

・・・

 

個人的な体験として、自分は精神科病院統合失調症の人と直接関わった。

彼らのいう「スキゾ」というのは、厳密にはあくまで思想辞典のなかの「スキゾ」であって、実際の統合失調症とは剥離しているようにもみえる。

パラノは固執、スキゾはきょろきょろ。

 

 

しかし、統合失調症患者にも様々な人がいる。

会話ができる人もいればできない人もいる。

読んでいてなんとも言えない気分であった。

 

 

資本主義と統合失調症の関係性、そして現代の空虚感や生きる意味の喪失。

これが本当に資本主義に原因があるのか。

それとも「科学」の発展にあるのか。

 

 

本書のテーマから反れてしまうが、そういうことを生理学や医学の観点からではなく、人類学や歴史、はたまた考古学の観点から読み解くことに意義はありそうだと感じた。

 

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関連図書

仲正昌樹『増補新版 ポスト・モダンの左旋回』作品社(2017)

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