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読書日記385

藤環『ビブリオパイカ 斎藤環書評集1997-2014』日本評論社 (2015年) を読む。

精神科医で医学博士、今個人的に注目している斎藤氏による「本の本」である。

 

 

書店に行くだけでは本に関する情報は掴めない。

「本の本」は次に読む本への「案内人」でもある。

勿論、偶然出会った本を買うこともあれば、目的買いをすることもある。

本の本を読むことによってアンテナが張られ、「これはあの本ではないか」と気づくことが増える。

 

 

精神科医ということで、哲学・思想・精神分析に関する本の紹介が多数ある。

「本の本」の代表格といえば松岡正剛氏による「千夜千冊」だと思うが、精神医学に関しては松岡氏も素人であるので、斎藤氏のような専門家による書評は深みがある。

 

 

今回は精神鑑定に関する書評等を読んでみた。

法学と精神医学のせめぎ合いが見てとれる。

斎藤氏によれば、日本の精神鑑定はある意味「でたらめ」であるという。

それは、精神医学の診断がそもそも「断定」ではなく「推測」である性質によるとされる。

 

 

しかし、法律は白黒ハッキリさせなければ「断定」できない。

「推測」vs「断定」の構造。

 

 

個人的に死刑囚に関する本は多数読んできたが、人間はアカデミズムの力で理解できるという考え方は、傲慢でしかないと感じている。

 

つづく

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関連図書

 

斎藤環/与那覇潤『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』

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斎藤環/福山哲郎『フェイク時代に隠されていることについて』

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インベカヲリ☆『家族不適応殺 新幹線無差別傷犯、小島一浪の実像』

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読売新聞水戸支局取材班『死刑のための殺人 土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録』

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