本書によれば、20ドルを自分で何かに使った被験者よりも、20ドルを寄付した被験者のほうが幸福度が高いことが実験で示された。
本書のなかでさらりと触れられていたが、これはかなり重要なトピックではないだろうか。
近年では利他を扱った本が増えている。
これは心理学と行動経済学の知見の積み重ねがもたらした発見であるとみる。
恋愛に当てはめてみる。
「あれだけプレゼントしてやったのに、、」
こう考える人は、プレゼントは「贈与」ではなく「打算」とみなせる。
そして、僕は打算や幸福に関して過去にいろいろ考察してきた。
相手に良い意味で期待をかけないこと。
相手に良い意味で期待をかけないように自律すること。
この心得は恋愛には大事だと思われる。
人生にも当てはまるかもしれない。
見返りという言葉は、イメージとしてネガティブなものを感じる。
それが本当に良くないかもしれないことを、行動経済学がのちに証明しつつある。
行動経済学もバカにはできない。
つづく