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読書日記736

読んだ本

グレゴリー・ベイトソン『精神の生態学 上』思索社(1986)

つづきを読み進めた。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

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メモ

 

''社会構造の問題を、動物体における分化の問題と並置してみていくことで、明確な図に基づいたヴィジュアルな思考が可能となっていくわけです。'' P138

 

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日記

 

第二部からは文化人類学の思考についての講義が始まった。

ベイトソンは過去の話を持ち出しながら人類学へ転向し、どういう思考をもって研究を行ったのかを語る。

 

・・・

 

ベイトソンは物事の関係性について考える性癖があると語り、それを支えるものが「ミスティシズム=神秘主義」とアナロジーだと述べた。

 

 

アナロジーは誤った方向にいくと誤謬の原因となるとしながらも、強力な道具となることを主張する。

 

 

社会はミクロ的には人間の精神に関わる問題である。

そこに生態学の分化プロセスの概念を運び、人類学の独創的な道を切り開く。

ベイトソンの持つこの独創性に魅力を感じた。

 

 

ここに視野狭窄のヒントが込められているようにも感じた。

専門家は専門分野の理論で固めるぎると行き詰まるのかもしれない。

そんなとき、別の分野から概念を引っ張り出してくる。

 

 

ベイトソンはそのひとつの成功例と言えるのかもしれない。

 

つづく

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関連図書

モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ』

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