読んだ本
つづきを読み進めた。
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メモ
”ことばを正確に使わなくてはならないと神学部の教授陣は常に強調していた。” P122
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日記
160ページまで読み進めた。
本書もそろそろ折り返し点であり、面白さゆえにあっという間に過ぎ去っていく。
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佐藤優氏が無神論とマルクス主義に強い関心を抱いていたことが伝わった。
彼もまた就職先というものを気にせずにはいられない、一人の若者であった。
そして恩師に人生相談をしに行く。
このシーンが印象的であった。
恩師は好きなことと、本当に好きなことを区別する。
前者は途中でストップする。後者を選んだ人間は私の知る限り、食べることに困る人間は誰もいないと恩師は語る。
かくして佐藤氏は同志社大学に進学するのであった。
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シュライエルマッハー、ルカーチ、ブロッホなど、哲学書経由で個人的に知っている人物が本書のなかでいろいろと語られていて、やはり読んでいて楽しい部分がある。
プロテスタントは本質的に多元主義(絶対的に正しいことは多くあると考える立場)であり、カトリックはそうではない等、宗教についていろいろ語られ、理解も深まり一石二鳥である。
佐藤氏がなぜマルクスにそこまで固執するのかよくわからなかったが、最後まで読めば自ずと見えてくるように思う。
私はエゴイズムの観点から、マルクス主義は根本的に間違っているという考えを持ちながら本書を読み進める。
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関連図書
本書は近代化以降、信仰心の消え失せた虚無主義的世界観の負の側面に焦点を当て、世界の再魔術化の検討を試みる現代の必読書と言えるものである。