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第四章:自然淘汰は必ずしも動物に最適なデザインをもたらさない

ちらのつづきを読みすすめる。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

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20世紀にダーウィンが解決させることのできなかった問題に、ロシアのベリャーエフという学者が答えを出す。

野性のキツネを飼い、集団のなかにごくわずかに発生する、反応的攻撃性の弱い種(=従順な種)を繁殖させ、野性種と家畜化を比較した。

割合としては、10匹いれば9匹は人に対して唸ったが、1匹は大人しかった。

ベリャーエフはそのおとなしい一匹を第一世代とし、繁殖させる。

 

 

研究結果は、野性のキツネは繁殖期が年に一回であったが、おとなしいキツネが第十世代にもなると年に三回に増えた。

繁殖期が増えると生まれてから死ぬ子供も増えたが、繁殖が季節によって左右されなくなり、「縛り」から解放されることによって結果的には多くの子孫を残せるようになった。

 

 

のちに、いったん「家畜化」された種が野性の環境に戻っても再び野性化されるのかといった疑問に関しては、長い時間をかけなければ戻ることはないと示された。

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遺伝子学の観点からも研究が行われた。

絶滅したネアンデルタール人とデニソワ人の二種類とホモ・サピエンスを比較し、現在までに積極的に選択された遺伝子をリストアップした。

犬、猫、馬、牛の4種においても同様にリストアップされた。

 

 

そして人類と4種の動物、共に、積極的に採用された遺伝子41種類が発見される。

なかでも「BRAF遺伝子」は人間が「自己家畜化」されたという説明を強化する、大きな発見とされる。

 

著者は言う。

自然淘汰は必ずしも動物に最適なデザインをもたらさない」と。

 

以上が四章のまとめになる。

つづく