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第九章 : 2つの説

こちらのつづきを読み進める。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

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自己家畜化について2つの説がある。

従順さは大昔から既に備わっていたとされる説。

もうひとつは大きな脳の副産物として従順さが備わったとされる説。

 

 

著者によれば、アウストラロピテクスの進化の過程が前者を示唆しているとされるものの、有力な証拠は存在しないとのことである。

 

 

後者に関しては、脳科学的な視点から説明される。

脳が大きくなればより多くの皮質ニューロンを持つ可能性が上がる。

しかしながら、人類は行動する前に考える生き物である。

 

 

ちょしゃによると、反応的攻撃性の低下と直接には結び付かないので、従順さは大きな脳の副産物であると考えるべきであるとされる。

 

 

また、従順さは恐怖心とも関わる。

キツネは、生理学的にストレスシステムの成熟が進むと、見知らぬ人が近づくとコルチゾール濃度が高まり、ストレス反応を示す。

従順なキツネはコルチゾール濃度が低いのでおとなしい。

ペドモルフォーシスによってストレスシステムの成熟化が延長されることが分かっている。

 

 

しかし、SAM系に関しては家畜化された動物においてはまだ研究が進んでいないとされる。

 

 

脳科学、考古学など、あらゆる分野において、まだ分かっていることには限りがあることから、これらは説として留まっている。

 

 

つづく