こちらのつづきを読み進める。
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著者によれば能動的攻撃性( ≒ 計画的暴力)は善と悪のパラドックスを解くカギになるそうだ。
コーラント・ローレンツは、動物は進化のおかげで意図的に殺し合わなくなってきたと主張した。
しかしながら、のちにそうでないことが分かった。
同種のメンバーを能動的に殺す行為は人間にかぎられていないことが判明する。
論点とされたのは、「子殺し」のような「過度の暴力」は適応か否か、ということであった。(神経に異常があるかどうかという意味で)
結論としては適応で、子殺しは戦略的で利己的な行動であると分かった。
つまり、チンパンジーのひとつの特徴として「子殺し」は認められる。
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研究者は狩猟民族の連合による能動的攻撃性について調べた。
狩猟民族の研究の結果から、彼らもチンパンジーと同じ原理で連合による能動的攻撃で殺し合うことが確認された。
"同種殺しの進化の起源が集団の奇襲にあることはチンパンジーと人間に共通していると考えるのが妥当だろう。"P316
カギは連合による能動的攻撃性、つまり「戦争」にある。
つづく