売場が広い大型書店を二周しても「これを読みたい」という本を見つけ出すことはできなかった。
何故か。
もしかしたら、今まで本を買いすぎたので好奇心の飽和状態なのかもしれない。
2050年の入試問題について書かれている本を立ち読みしてみた。
共感できる内容であった。
現在の主流である詰め込み型、暗記型のテストから脱却し、小論文だけを課して思考力を問うべきであると書かれていた。
就職活動中に受けた教養試験で、ボイルシャルルの法則について問われた。
さすがに忘れてしまったので間違えた。
帰りの際に僕は考えた。
日本経済の低迷は、教育にあるのではないかというものであった。
ネットで調べて1秒で出てくるような事柄をいちいち覚える意味とは。
僕は問題を作成する側の質も問いたい。
業務上、明らかに使わない知識を持っている意味とは。
ではいったい、どうやって思考力を鍛えれば良いのか。
そういう点ではやはりアメリカが良い例になりそうである。
とことんディベートを行う。
ディベートには必要な知識を自分で調べなければ勝てない。
主体性が自ずと生まれる。
議論、コミュニケーション、スピーチ。
漠然とはしているものの、これら経験の多い人が活躍しているようにもみえる。
つづく