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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2022-04-02から1日間の記事一覧

今日のふりかえり2022年4月2日

ここまで自分がブログで書いてきたことを俯瞰してみる。 やはり政治や経済、社会問題に関心が強いことがわかる。 社会問題を考える際、必然的に政治や経済を勉強せざるを得ない。 約3年前、僕は精神科病院の総務課に勤務していた。 現場研修で統合失調症患者…

読書日記244

吉田敬『社会科学の哲学入門』勁草書房(2021年)を読む。 まず、ひとつ訂正したい。 nainaiteiyan.hatenablog.com ポパーの反証可能性について、加えたい。 本書によれば、フロイトの精神分析は反証ができないので非科学的であるとされる。 反証可能性という…

立ち読み日記2

今日も相変わらず買ってみようという気になれず。 健康に関するコーナーでは内海聡氏が『食原病』という新しい本を出していた。本人は最近、不摂生で体調を崩すという皮肉。 新書の新刊コーナー。 どれも同じような、古いものをただ更新したような、ありふれ…

読書日記243

池田晶子『事象そのものへ!』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com フェミニズムに関して、別の視点から考えてみたい方は本書をおすすめしたい。 池田氏は精神が先で、そのあとに脳が生まれたという見方をしている。 それゆえに、性別は存在するの…

読書日記242

ダニエル・C・デネット『自由の余地』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 「根源的自由」という概念について読んでみると腑に落ちるものがあった。 私たちは五感を持っていて、ある種「強制的」な制約のある世界を生きている。 デネットはこの制…

読書日記241

サビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本書のなかで物理学者ワインバーグ氏は、量子力学は人間の直感に反するものだとして受け入れがたいとのべている。 著者は理論を俯瞰的に見る…

読書日記240

池田晶子『事象そのものへ!』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 池田氏は、意識、客観性、存在について現代科学をこのように表現する。 "観測者をも量子論の波動関数的記述の中に入れてしまったとき、観測者の脳細胞中の電子の運動を記述する方…

読書日記239

ティム・インゴルド『生きていること』のつづきを読む。nainaiteiyan.hatenablog.com インゴルド氏はレベッカ・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』において、「書くことは想像力の地形において道を切り拓くこと、読むことは著者をガイドにしてその地…

ソクラテス論

今日までプラトンの著書を読んできて理解しつつあることがひとつある。 無知の知は何のためにあるのか。 「人は悪いと思って悪いことはしない」 これについて深堀りする。 「悪いこと」という言葉には「犯罪」という意味合いがあるが、そうではなく、ソクラ…

読書日記238

プラトン『メノン』岩波文庫を読む。 徳について書かれている。 別の著書でも徳について書かれていたのではあるけれども、とりあえずプラトンの本を揃えたいと思い購入。 メノンは徳について、「男には男の徳があり、女には女の徳がある」と主張する。 曖昧…