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読書日記242

ニエル・C・デネット『自由の余地』のつづきを読む。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

 

「根源的自由」という概念について読んでみると腑に落ちるものがあった。

私たちは五感を持っていて、ある種「強制的」な制約のある世界を生きている。

デネットはこの制約すらからも解放されている状態のことを「根源的自由」であるとした。

 

 

例えばドーナツ屋さんに入ったときに、商品の色合いや香りを感じ、そのあとは個人の好み次第で、値段を考慮しつつ選択することができる。

デネットが言うには、このくらいの小さな「強制」には甘んじるべきであるとする。

 

 

プラトン『国家』では、序盤に欲望について対話がなされる。

「老後は欲が落ち着いて平穏だから幸せだ」と話す。

欲についても、個人的な直感からすれば「五感」の部類に入る。

仮に欲望を自由に「オプション」として選べるならばどんなことが起きるのだろうか。

という些細な思考実験をしてみると、意外にも人間は自由なのではないか、という気がしてくる。

 

 

だからといって、単純化することもできない気がする。

僕は生物と環境との境界線について思いを巡らせる。

環境はエントロピー増大に従うが、生物は抗う。

この断絶のメカニズム、究極的には有機物から生物を作り出せる科学力がなければこの問題は解決しないように見える。

生物はいかにして発生するのか。

 

 

つづく