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読書日記320

原潤『京都学派』講談社新書(2018年)を読む。

佐藤優/香山リカ『不条理を生きるチカラ』から始まり、拡散するように関連する本に手を出してみた。

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京都学派とは端的に言えば、「戦争に荷担した思想家たち」である。

本書は日本における哲学の「原点」について語られる。

哲学好きの私としては読まずにいられない本である。

ナショナリズムを別の角度から理解するうえでも欠かせない本とみる。

 

 

京都学派は西田幾多郎が創始し、田辺元が継承し、「京大四天王」と呼ばれる西谷、高坂、高山、鈴木らが展開した西洋哲学研究の学派といわれている。

今日においても、西田幾多郎に関連する著書は数多く出版されている。

善の研究』が有名。

 

 

個人的には、日本思想は取っつきにくく、あまり楽しく読めてこられなかった。

(『善の研究』はすぐに挫折)

最近になって、ようやく少しだけ触れてみる気が起きる。

読書はやる気が一番だ。

読みたくない本を読む意味が分からない。

 

 

仲正氏が出している『<日本哲学>入門講義』作品社(2015年) をようやく読んでみようかな、という気にもなってきた。

 

 

19世紀の東大は、西洋哲学を教えることのできる日本人がほとんどいなかったため、外国人講師が講義を担当していたという。

その100年以上前からデカルト、カント、ヘーゲルが活躍していたので、独創性はともかく、やはり日本の哲学は遅れているのは自明。

 

 

本書は日本哲学の「入り口」から出発できる内容であり、興味深い。

こちらも読んでいて楽しい。

 

 

つづく