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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

規則・道徳・善について考える2

全員規則を破ることは全員規則を守ることでもある。 さて何のための規則だろう。メタ的に考える。 僕が規則を作る側になってみる。 規則の目的を考える。人の役に立つ規則であれば善いことになりそうだ。 しかし、誰かにとって善いことは誰かにとって悪いこ…

規則・道徳・善について考える1

規則を守ることが善にならないケースがある。善とは、ソクラテスの定義に従い、「人の役に立つこと」とする。命を守るAEDの設置は善。正しいといえる。規則を守ることは善。正しくない場合がある。では見ていこう。歩行者用の道路と、自転車用の道路が並列に…

理論と感情

50000円を払うと150000円貰えます。 しかし、払った時より元気が2倍なくなります。平均して人間は何回50000円を払うでしょう?という問いを作る。 もちろん答えは出ない。 感情についてよくわからないからである。さて、この問題に対してどうアプローチをと…

期待値という欺瞞

数学の理論は完璧に見える。 実際完璧かもしれない。 しかし、全体像を理解しなければ理論は機能しない。 それが期待値に当てはまる。期待値が低いから宝くじを買わない。 そんな人は多い。 宝くじは愚者の税金。という名言(迷言?)がある。僕は待った、をし…

中古を買うより新品のほうが安くつく現象について

本当にそんなことが起きてます。メルカリにはお世話になっています。ジュンク堂で本を買い、だいたい読んだら売るのです。4000円の本が3500円で売れたことがありました。新品の場合、読んでいて気持ちが良く、サクサク読めます。 中古の場合、積んどくになる…

何かを達成したら称賛されることについて

今までこの習慣になんとも思わずにいました。 小学生は小学生の基準、中学生には中学生の、なんとなく誉められる基準があったのだと思います。 高校受験合格。英検合格。県大会ベスト4。など。それが「大人」になると実はとても難しくなると思いませんか。結…

思想関数

なんていう学問が出来たら面白いと思います。 人間の行動を変数に表せることができると思います。 もちろんメチャクチャ複雑な計算式になるでしょう。 思想は行動を変える力があります。 その代表がマルクス主義だと思います。 行動心理学なるものがあります…

勉強に行き詰まったら文学が効きます。

深く考えるのは疲れます。哲学書を読むのはとても疲れます。僕もたまに嫌になります。理解できない自分にイライラ。そういう時は離れます。押してだめなら引いてみる(?)

酒税法に学ぶ。改めて規制の意義を問う。

お酒を規制したら結果的にもっと人々は酒にアクセスしました。 という逆説は現代にも当てはまるのでは?蔓延防止という名の規制。規制するだけでは意味がないかもしれない。 心理学者、社会心理学者など、群衆心理に詳しい人は政府に関与していないのだろう…

怒りの源泉。アイデンティティ

怒りを感じるとき。 思うに、怒りを感じたときに人が表れると思うのです。 400円で牛丼を注文したとします。10分かかってもきません。 「なにしとんじゃこら!!」 なかにはキレる人もいるでしょう。でも、ここにその人のアイデンティティなるものが出てくる…

先行する良心

道徳があるから人間が良心的なのか、人間が良心的だから道徳があるのか。後者ではないでしょうか。良心とは何か。 おそらくは道徳とほぼ同じだと思うのですが、良いこと、悪いことで物事を区別ができるのは本能的に備わった人間の良心があるからだと思うので…

平等は万能ではない

僕は平等に関するいくつかの論文を読んだ末に、「平等について考えるのは無意味だ」と思いました。 まず、物理的にどうしようもない不平等が存在します。 どこで生まれるか、どの時代に生まれるか、どこの国に生まれるか、どんな顔で生まれるか・・・・・ 限…

倫理の性質

ひとつとしては、「平等への引力」ではないだろうか。例えばトロッコ問題。 功利主義は最大幸福を達成すべく運命に介入する。 僕は、倫理は運命への介入を選ばないと考える。この場合も、倫理は運命に対して平等を選ぶのではないだろうか。奴隷が何故不道徳…

徳の定義は時代によって変わるか

古代のアテナイには奴隷がたくさんいたとのこと。 むしろ、奴隷か奴隷でないか。 そのくらい奴隷がたくさんいたとのこと。その時代に「奴隷制度を廃止せよ」と叫ぶのは道徳的なのか。例えば今の時代に「死刑制度を廃止せよ」と誰かが日本で叫ぶのは有りうる…

心理学の盲点

おそらく、心理学の発展は脳科学の発展なしには有り得ない。「人間」は○○だ。 果たして、本当にそんな法則があるのだろうか。「傾向性」の話であって、「法則」まではいかないだろう。「人間は権威の前では何でもやってしまう」 本当なのだろうか。疑問であ…

徳≒性格、徳≠才能

徳は勉強で身に付くものだと言う。しかし、よくわからないものが、曖昧な定義の「教育」で成長することによって何が徳でないかを理解することができるらしい。何が○○でないか。この考え方は役に立つ。

理性を問い直す

理性は人間の専売特許で、食物連鎖の頂点に立ったのは人間が高等生物だからであって、、、というのがなんとなく持っている認識ではないだろうか。しかし。 現代は改めて理性を問い直す時代ではないだろうか。 というのも、やはり大きな視野で見てみると、本…

セールストークと弁論術の差異

確認作業終了。 結論から言うと、セールストークと弁論術は全くの別物である。 ※弁論術の定義は『ゴルギアス』における弁論術の話に準ずるではどんなところが違うのか。 要点だけ書く。弁論術は知識を与えず信念を与える。 弁論家は医師、大工、その他職人の…

午後はプラトン『ゴルギアス』を読みます

僕はふと思いました。 セールストークと弁論術は同じではないか?と。両者ともに「説得させて自分の思う通りにさせる」という点で似ていると思ったのです。ゴルギアスは一度読みましたが、もう一度ソクラテスの理論体系を確認したいと思います。

日本の場合、女性の社会進出は危険では?

データを用いて説明しないと説得力がないのであるが、とりあえずブログなので割愛したい。結論からいうと、現時点で、男性を養う気がない女性が多数派の日本で、女性があらゆるポストを独占した場合を想定すると、けっこう恐ろしい社会が想像できないだろう…

販売促進と倫理

「購買意欲を刺激して、不要な物を買わせる行為なんてけしからん。」 今までの僕の考え方である。 しかし。 僕は考えた。 それでもメーカーに存在意義はある。メーカーなくして消費はない。 多すぎず、少なすぎない売上は倫理的であると言える。 メーカーは…

ソクラテスの恋愛観について。『パイドロス』を読んで

結論から言うと、恋愛は「病気」なので、しないほうがよい。であった。 は?と思う方がいると思うので、ソクラテスの恋愛観を手短に語りたい。 まず、恋愛とは端的に「欲望」であるとする。快楽の源泉。それは相手の肉体を欲するものであるからである。 ソク…

「本を読んで役に立った?」という最大の愚問

本を道具として見ているのだろう。 英語はツールでしかない。そう言う人がいっぱいいるではないか。しかし。 本は言語で成り立っているが、道具ではない。そこにあるのは人間の精神である。 誰が本を書くのか。まさか、ロボットが書いているというのか。まあ…

自己責任を哲学的に考える

自由と責任はセットである。 何故ならば、第三者なしに自由は語り得ないからである。自由だからと、なんでも好きなことをしていい訳ではない。それは第三者が存在しているからである。よって自由には責任が伴うといえる。ここで、自由度という概念を考える。…

社会的に意義のある仕事とは何か

僕はずっと考え続けた。 どんな仕事にもプラスの面とマイナスの面がある。 それでも社会にとって絶対必要な仕事とはなんだろう。 ロボットなんかにはできなくて、人間らしく、かつ社会的な仕事とはなんだろうと。 しかし答えは残酷であった。 まず、答えを出…

経済学者と地震学者はいらない

両者の共通点。 悲惨な出来事が起きた後に分析をし始める。リーマンショック。 大震災。決して予測などできない。 いつまでも「意識とは何か」がわからないのと同じ。 経済は脳と同じくらい複雑なのだ。 地震もしかり。分析家がいることに何の意義があるのだ…

恋愛工学の誤った理論について

女性は優秀な遺伝子を求める? 否。 優秀な遺伝子とはなんでしょう。 生き残れる遺伝子? 強者の遺伝子?さて、それが真だとして、遺伝子はどうやって強いかどうか判定するのでしょうか。 遺伝子はこれから100年先に何が起こるかわかるのでしょうか。 まさか…

主体なき人間

「やっぱ男って金よねー。」 昔、小学生の女の子がそう言っていた。完全な受け売りである。 心の底からそう言っているとはとても思えない。 働いたことがないのだから、お金について何も知らない。こういう人が大人にもいる。 僕は、彼らは世の中のイデオロ…

道徳的に考えれば死刑は廃止されるべきである。

僕は、法は秩序の観点から個人を守るものであると考える。 そして道徳は尊厳の観点から個人を守るものであると考える。 ヒトラーは死刑にされるべきか? 感情的には死刑にされるべきなのだろう。 ただ、道徳的には、人間という存在の尊厳を守るべく、死刑を…

メルカリでプチ古本屋やってます

主に不要になった哲学書を出品してます。なんと。けっこう売れるのです。まだまだ哲学は終わりません。そこに希望を感じます。