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ソクラテスの恋愛観について。『パイドロス』を読んで

結論から言うと、恋愛は「病気」なので、しないほうがよい。であった。

 

は?と思う方がいると思うので、ソクラテスの恋愛観を手短に語りたい。

 

まず、恋愛とは端的に「欲望」であるとする。快楽の源泉。それは相手の肉体を欲するものであるからである。

ソクラテスは恋愛をしている者を「病気にかかった人」とし、その人が何を求めるのかを考えた。

病気になった人は、うるさい人を好まない。自分に忠実であって欲しい人を好む。例えば風邪をひいたときに、なんでも尽くしてくれる人がそばにいてくれると助かるものである。つまり自分の求める事に素直に応じる人を好む。知性など不要なのである。知性を兼ね備えた人はいろいろと物を言うからである。端的に、おバカさんが望ましいのである。

現代風に言うと、「都合のいい女」といったところである。

また、恋愛の相手にはうるさい親や兄弟がいないことを望む。「あいつはやめとけ」と、諭され、相手が去っていく可能性があるからである。つまり、恋した人には都合がよく、孤独であって、自分にすがりつくような人が理想とされるとソクラテスは考えた。

それでもいつか「飽き」が来る。

 

知性がないことは善くない。

家族がいない、兄弟がいない、親族がいないことも善くない。

しかし、恋愛の相手には、「善くない」ものを兼ね備えた存在であって欲しいと言う矛盾。

ここをソクラテスは見抜いた。

故に、恋愛をすることは判断を狂わせる「病気」なのである。