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自己責任を哲学的に考える

自由と責任はセットである。
何故ならば、第三者なしに自由は語り得ないからである。

自由だからと、なんでも好きなことをしていい訳ではない。それは第三者が存在しているからである。

よって自由には責任が伴うといえる。

ここで、自由度という概念を考える。
職の自由度。
職選びは自由だろうか。
否。
例えば、民間企業の面接。
選ばれない者は入社できないのである。

しかも、入社できる絶対的な基準はない。
あるのであれば、何故面接をするのであろう。
職選びは恣意的な、とてつもなく曖昧な基準によって左右されるのである。顔採用では?という疑問がその典型である。

また、極端な例ではあるが、歯学部の学費。私立はなんと平均で、6年間で3000万円超である。誰でも頑張れば歯医者になれる?とんでもない話である。

ゆえに、職選びは自由度が低いと僕は考える。

そして自己責任という話になるのだが、自由度が低ければ低いほど、責任も軽くなると言える。

職がないのは自己責任。果たして本当だろうか。

自由度の観点から言えば、相対的には社会側の責任ではないだろうか。