読んだ本
つづきを読み進めた。
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メモ
なし
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日記
350項ほどまで読み進めたが、悲惨さに嫌気が差し結末をさらっとよんだ。
高校までに最低限のことは学んでいたが、当然のように知らなかったことが次々と目に入ってきた。
今日の段階では赤軍がベルリンを占領していくページまでは読めなかったが、ヒトラー暗殺未遂事件から1945年の2月頃までの全体像が明らかになった。
ドイツの敗戦ムードが高まるにつれ、法が機能しなくなり混乱の度合いが加速した。
ソ連は報復として、一層残虐性が強化された状態でドイツに侵攻。
西部は連合軍が侵攻し、末期のドイツと比べものにならないほどの圧倒的な兵力を持ち合わせており、空襲が激化。
悪夢が二重、三重化し、いかに第二次世界大戦における、ドイツの末期が壮絶なものであったのかが書かれていた。
・・・
本書は多様な読み方ができるが、個人的にはやはり人間の心理や本質について考えることが多かった。
無法状態のなかでギリギリ機能するもの、それは恐怖を伴った狂気でしかないように感じた。
心理学ではよく逃走か、闘争かということが語られるが、狂気を伴った闘争心はあまりにも非理性的で非合理的なものであった。
狂気はなぜ生まれるか。
『エルサレムのアイヒマン』でハンナ・アーレントが語ったように、やはり凡庸なのかもしれない。
人は理性を手放せば簡単に悪となりうる。
しかしながら、戦争末期のドイツ幹部は理性的でありながらも、非理性的でありながらも悪そのものであった。
では悪の条件とはいったいなんなのか。
これを考えていく必要がある。
道徳とは、正義とは。
現代の正義論を批判的に考えるうえで歴史的な出来事は重要であると再認識した。