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読書日記172

『ヴァレリー集成Ⅲ』

『批評について』のつづきを読み進める。

 

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僕はヴァレリーの「美的無限」という概念が印象に残った。

例えば、食欲や睡眠欲は充足されるとともに消失するものである。

ところが、ある感性領域においては充足が反対に欲望を蘇らせる。

 

 

なかなか抽象的で難しい。

例えば人は「インスピレーションがわく」といった表現をする。

これに近いのではないのだろうか。

創造力を掻き立てるもの、知的好奇心を掻き立てるもの。

 

 

子供はエネルギーに満ち溢れている。

何事にも関心を示し、無限とも思えるほどの活力を感じさせる。

大人になると往々にして関心は薄れていくものである。

この「美的無限」とはある意味、このエネルギーのことを指すのではないだろうか。

 

 

大人になっても突然何かに大きな可能性を感じ、そこへ突き進む人がなかにはいる。

ヴァレリーの芸術論はまだまだなぞった程度ではあるが、掴めそうで何か掴めない、そんなお昼の読書体験であった。

 

 

つづく