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読書日記1102

読んだ本

ドニ・ベルトレ『ポール・ヴァレリー 1871-1945』法政大学出版局 (2015)

オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995)

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日記

 

その後、ポール・ヴァレリーは事務職に落ち着いたことが書かれていた。

ドレフュス事件について自分はほどんど知らないが、ポール・ヴァレリーは「反ドレフュス派」として反応したことが書かれていた。

 

 

"彼はこの事件のなかで、政治権力が脆弱なのにたいして、彼の目には非合法に見える反権力ないしは圧力団体とも呼べそうなものたちが強力なのを嘆く。「共和国」によって導入された自由の体制はーー「共和国」の本質に由来するにせよ、状況を由来するにえよーー真の権力のありかたを変えてしまい、権力を富裕層や報道関係や群衆の手に引き渡した。" P206

 

 

と書かれていた。

『大衆の反逆』は、非支配層の大衆が政治的な影響力を大きく持つようになったことについて書かれている。

思えば、SNSにおける中傷問題もこの大衆の反逆という意味に近いように思えた。

 

 

攻撃することしか頭にない大衆がどれほど驚異的なものなのか。

究極的には「因果応報」ではないだろうか。

目の前にある現実は、全ては自分の責任にあると考えれば、または受け入れれば物の見方は変わるはずである。そしてそこから生まれる内発性に身をまかせればいいのである。

 

 

これは今一度考えるに値する。

ということで何回も途中で諦めた『大衆の反逆』をちびちびと読んでいきたい。

 

つづく

 

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